最近の機械貿易動向(12 月)~機械輸出額 14 ヶ月連続減少~
Ⅲ 個別動向
1. 全商品貿易動向~輸出は 13 ヶ月連続で減少、輸入は 8 ヶ月連続減少~
1) 2019 年 12 月の全商品輸出額は 6 兆 5,768 億円、前年同月比(以下同じ)6.3%減と 13 ヶ月連続で減 少した(11 月 7.9%減)。これは、約 22%を占める輸送用機器(10.7%減)をはじめ、約 20%を占める一般機 械(6.2%減)、約18%の電気機器(3.3%減)、約12%のプラスチック等化学製品(4.8%減)、鉄鋼・非鉄金属 等原料別製品(9.1%減)等が減少したためである。
2) 輸入額は 6 兆 7,314 億円、4.9%減と 8 ヶ月連続で減少した(11 月 15.7%減)。これは、全輸入額の約 16% を占める電気機器(1.6%増)が増加したものの、約 23%を占める原粗油等鉱物性燃料(14.3%減)をはじ め、約 10%の医薬品等化学製品(8.7%減)、約 9%の一般機械(7.4%減)、食料品(1.4%減)、原料別製品 (7.8%減)等が減少したことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2 ヶ月連続で赤字(1,546 億円、11 月は 852 億円の赤字)となった。
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 14 ヶ月連続、輸入は 3 ヶ月連続で減少~
1)全商品輸出額の約 64%%を占める 12 月の機械輸出額は 4 兆 2,099 億円、6.5%減と 14 ヶ月連続で減 少し(11 月 8.8%減)、その水準は、リーマンショック前(2007 年 12 月)と比べると 82.3%となって、前月に 比べて 1.6 ポイント改善した(11 月 80.7%)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 9.1%減 であった。
2)一方、全商品輸入額の約 32%を占める機械輸入額は、2 兆 1,733 億円、1.6%減と 3 ヶ月連続で減少し (11 月 16.0%減)、リーマンショック前(2007 年 12 月)の水準に比べ、29.7%増となっている。
(2)為替・営業日動向~12 月は 2.9%の増加要因、1 月は 11.0%の減少要因~
1)2019 年 12 月は 1 ドル=108.9 円となり、前年に比べ 3.8%の円高となった。また、対ユーロは 120.5 円と前年に対して 6.3%の円高となり、合わせて約 2.3%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べ て 1 日多いため、約 5.3%の増加要因となり、合計で約 2.9%の増加要因となる。12 月の輸出額は 6.5% 減であったことから、実質的伸び率は 9.1 減と 4 ヶ月連続で前年同月比減少となった(11 月 2.0%減)。
2)2020 年 1 月は 1 ドル=109.3 円で前年比 0.2%の円安、対ユーロは 121.8 円で前年比 2.6%の円高と なり、合わせて約 0.1%の為替減少要因となった。営業日は前年と同じであるが、中華圏における春節 の影響を考慮すると、約 10.4%の減少要因となり、合計で約 10.5%の減少要因となる。
3)2020 年 2 月は、対ドルが 2 月 19 日 17:00 時点の 110.1 円とすれば、前年比 0.4%の円安、また、 対ユーロは 118.9 円で 4.8%の円高となり、合わせて約 0.1%の為替減少要因となる。営業日は前年に 比べて 1 日少ないこと及び中華圏における春節の影響を考慮すると、約 4.7%の増加要因となり、合計 で約 4.6%の増加要因となる。
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最終更新:2020/03/0618:29