最近の機械貿易動向(10 月)~機械輸出額 12 ヶ月連続減少~

2019/12/2011:09配信

(4)業種別動向~21 業種中 電子ディバイス、船舶の 2 業種のみが増加。~ 

1)業種別では、電子ディバイス(0.7%増)、船舶(25.8%増)の2業種が増加した(9月は4業種)。そのうち、 船舶のみが二桁の伸びとなり、機械全体では 9.4%の減少となった。 

2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、医療機械、軽機械、ベアリング、農業機械、産業機械の 6 業種となった(9 月は 4 業種)。他方、電子計算機が 20%台、民生用電子機械が30%台、 通信機械が40%台の低い水準にある。

(5)機種別動向~船舶、電動機等が大きく増加、鉄道車両、携帯電話等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示したのは、①その他地域(特にパナマ、リベリア)向け船舶(25.8%増)、②中 国、米国向け電動機(13.0%増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(69.5%減)、携帯電話(53.7%減)、通信機械部分品 (46.5%減)等であった。

(6)機械輸入動向~時計のみが二桁増加、携帯電話、自動車部品等が減少~ 

1)10 月の機械輸入伸び率は 11.2%減と再び減少した。上位 12 機種のうち 6 機種が増加し、そのうち時計(19.1%増)のみが二桁の増加であった。減少したのは、携帯電話(23.8%減)、自動車部品(22.7%減)、 医療機械(6.4%減)、白物家電(10.7%減)、配電機器(13.0%減)、その他の配電制御装置(15.0%減)の 6 機 種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に携帯電話、電子計算機、航空機・部品等、医療機械、受信変換その他送受信機器、白物家電、配電機器、時計、TV、通信機械部分品の 10 機種と なっている。 

3)地域別機械輸入額は、全体の 39%を占める中国(13.8%減)、ASEAN・南アジア(11.7%減)、EU(5.4%減)、北米(9.6%減)、韓国・台湾(8.7%減)、その他地域(15.2%減)の順であった。

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最終更新:2019/12/2013:03

日本機械輸出組合