最近の機械貿易動向(10 月)~機械輸出額 12 ヶ月連続減少~

2019/12/2011:09配信

Ⅲ 個別動向 

1. 全商品貿易動向~輸出は 11 ヶ月連続で減少、輸入は 6 ヶ月連続減少~ 

1) 2019 年 10 月の全商品輸出額は 6 兆 5,771 億円、前年同月比(以下同じ)9.2%減と 11 ヶ月連続で減 少した(9 月 5.2%減)。これは、約 24%を占める輸送用機器(7.4%減)をはじめ、約 19%を占める一般機械 (12.9%減)、約 18%の電気機器(8.3%減)、約 11%のプラスチック等化学製品(9.7%減)、鉄鋼・非鉄金属 等原料別製品(13.3%減)等が減少したためである。 

2) 輸入額は 6 兆 5,614 億円、14.8%減と 6 ヶ月連続で減少した(9 月 1.5%減)。これは、全輸入額の約19% を占める原粗油等鉱物性燃料(24.9%減)をはじめ、約17%を占める電気機器(12.7%減)、約10%の医薬品等化学製品(17.6%減)、約9%の一般機械(12.4%減)、原料別製品(16.7%減)等が減少したことによ る。 

3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、4ヶ月ぶりに約157億円の黒字(9月は1,248 億円の赤字)となった。


2.機械貿易動向 

(1)機械輸出入動向~輸出は 12 ヶ月連続減少、輸入は再び減少~ 

1)全商品輸出額の約 64%%を占める 10 月の機械輸出額は 4 兆 2,219 億円、9.4%減と12 ヶ月連続で減少し(9 月 6.4%減)、その水準は、リーマンショック前(2007 年 10 月)と比べると 81.9%となって、前月に比べて 1.1 ポイント改善した(9 月 80.8%)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 2.3%減 であった。 

2)一方、全商品輸入額の約 33%を占める機械輸入額は、2 兆 1,866 億円、11.2%減と 2 ヶ月ぶりに減少し (9 月 3.2%増)、リーマンショック前(2007 年 10 月)の水準に比べ、23.2%増となっている。 


(2)為替・営業日動向~10 月は 7.3%の減少要因、11 月は 6.9%の減少要因~ 

1)2019 年 10 月は 1 ドル=107.8 円となり、前年に比べ 4.5%の円高となった。また、対ユーロは 118.6 円と前年に対して 9.4%の円高となり、合わせて約 2.9%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて1日少ないため、約 4.5%の減少要因となり、合計で約 7.3%の減少要因となる。10 月の輸出額は 9.4%減であったことから、実質的伸び率は 2.3%減と 2 ヶ月連続で前年同月比減少となった(9 月 9.0% 減)。 

2)2019 年 11 月は 1 ドル=108.8 円で前年比 3.7%の円高、対ユーロは 121.0 円で前年比 6.3%の円高となり、合わせて約 2.3%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約 4.8%の減 少要因となり、合計で約 6.9%の減少要因となる。 

3)2019 年 12 月は、対ドルが 12 月 18 日 17:00 時点の 109.4 円とすれば、3.3%の円高、また、対ユー ロは 121.8 円で 5.3%の円高となり、合わせて約 2.0%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて1日多いため、約5.3%の増加要因となり、合計で約 3.2%の増加要因となる。

(3)地域別動向~6 地域向けすべてで前年同月比減少~ 

1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 24.2%を占める北米向けでは、産業機械(1.6%増)が増加したものの、約 47%を占める自動車(15.7%減)、航空機部品(17.3%減)等が減少し、11.7%減となった。 ②22.4%を占める中国向けでは、産業機械(10.8%減)、自動車(16.8%減)、電子ディバイス(8.0%増)等が 減少して 12.1%減となり、③14.6%の ASEAN・南アジア向けは、ベトナム(1.5%増)向けが増加したものの、 インドネシア(25.7%減)、シンガポール(18.1%減)、パキスタン(61.3%減)等向けが大きく減少し、業種でも、 自動車(15.6%減)、産業機械(9.0%減)、電子ディバイス(0.4%減)等が減少して 12.6%減となった。④12.2% を占める EU 向けは、41%を占める自動車(6.9%増)等が増加したものの、産業機械(21.1%減)、軽機械 (11.6%減)等が減少して8.5%の減少となり、⑤9.4%を占める韓国・台湾向けは、電子ディバイス(26.5% 増)が増加したものの、産業機械(7.3%減)、自動車(13.2%減)、重電気機械(14.5%減)等が減少して 2.9% 減となった。⑥17.2%のその他地域向けでは、アフリカ(8.7%増)向け等が増加したものの、大洋州 (10.5%減)、ロシア東欧等(9.6%減)等向けが減少し、業種でも、船舶(39.1%増)等が増加したものの、自動車(5.6%減)、産業機械(22.7%減)等が減少して3.4%の減少となった。 

2)また、リーマンショック前の2007年10月の地域別輸出額と比較すると、中国向けが100%台、ASEAN・ 南アジア向けが 90%台、韓国・台湾向けが 80%台、北米、その他地域向けが 70%台、EU 向けが 60%台 となった。

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最終更新:2019/12/2013:03

日本機械輸出組合