検討時間が4分の1に!国交省の「BIM/CIM事例集」にみる効果

2019/12/0215:44配信

このほか、Case21では、若松建設が橋脚工事を行う際、夜間作業に使用する照明が、アユのふ化場に与える影響をCIMで可視化したところ、漁業関係者などの理解が高まり、「バイアス」を取り除くことができました。

夜間工事を再現したCIMモデル(照明なしとありを当サイトでGIFアニメ化)

このほか、数量計算関係では、Case7で建設技術研究所が橋脚の数量計算や土量計算にCIMモデルを活用した結果、

数量算出時間が半減

したことが報告されています。

橋脚の数量計算イメージ

BIM/CIM事例集に掲載されている事例は、今から3年以上前のものがほとんどです。その当時から、これだけの効果があったことがわかります。

現在ではさらにBIM/CIMの活用技術も高まっていますので、これ以上の効果が発揮されているでしょう。

以前は新技術の導入で作業時間が短縮されると、発注者から値引きを要求されるといった懸念もあり、時間短縮の効果は“控えめ”に報告されていた面がありました。

しかし、BIM/CIM事例集を見ると、今はそんな時代ではないようです。これからも様々な成功事例が共有されるといいですね。

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最終更新:2019/12/0216:28

株式会社イエイリ・ラボ