最近の機械貿易動向(9 月)~機械輸出額 11 ヶ月連続減少~

2019/11/2512:10配信

(4)業種別動向~21 業種中 電子ディバイス、船舶をはじめ 4 業種が増加。~ 

1)業種別では、電子ディバイス(4.3%増)、船舶(16.2%増)、航空機部品(2.8%増)、繊維機械(5.0%増)の 4 業種が増加した(8月も4業種)。そのうち、船舶のみが二桁の伸びとなり、機械全体では6.4%の減少と なった。 

2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、軽機械、ベアリング、医療機械の 4 業種となった(8 月は 7 業種)。他方、電子計算機、民生用電子機械、鉄道車両が 30%台、通信機械、産業車両 が 40%台の低い水準にある。

(5)機種別動向~発電機、船舶等が大きく増加、鉄道車両、携帯電話等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示したのは、①米国、中国向け発電機(56.6%増)、②その他地域、ASEAN・南 アジア向け船舶(16.2%増)、③ASEAN・南アジア向け原動力機械(15.8%増)、④北米、中国向け電池 (11.4%増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(59.1%減)、通信機械部分品(49.2%減)等であった。

(6)機械輸入動向~電子計算機、医療機械等が二桁増加、携帯電話、乗用車等が減少~ 

1)9 月の機械輸入伸び率は 3.2%増と再び増加した。上位 12 機種のうち 8 機種が増加し、そのうち電子計算機(18.5%増)、医療機械(18.1%増)、受信変換その他送受信機器(31.6%)、コンデンサー等部分品(1 0.6%増)の 4 機種が二桁の増加であった。減少したのは、携帯電話(11.9%減)、乗用車(3.9%減)、自動車部品(7.3%減)、白物家電(1.4%減)の 4 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、航空機・部品等、医療機械、受信変換その他送受信機器、白物家電、配電機器、時計、TV、通信機械部分品の 10 機種と なっている。 

3)地域別機械輸入額は、全体の 40%を占める中国(1.3%増)、ASEAN・南アジア(9.3%増)、EU(2.4%増)、 韓国・台湾(5.5%増)、北米(3.1%減)、その他地域(15.0%増)の順であった。

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最終更新:2019/11/2514:50

日本機械輸出組合