日立建機 リアルタイムデジタルツイン基盤を用いた遠隔施工の共同実証試験を開始

リアルタイムデジタルツイン基盤の画面
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)と福留開発株式会社(本社:高知県高知市、代表取締役:大場 将史/以下、福留開発)は、施工現場の状況をリアルタイムに仮想空間上に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を活用し、2026年6月より福留開発の施工現場(高知県土佐市)において、油圧ショベルZX200A-7(20tクラス)を用いた遠隔施工の共同実証試験(以下、本実証試験)を開始します。
近年、建設業界では労働力不足の進行を背景に、安全性と生産性を両立する手段として遠隔施工への関心が高まっています。従来の遠隔施工は、主にカメラ映像を基に建設機械の操作が行われてきました。一方で、地形の変化や他の建設機械・車両の動きなど施工現場全体の状況を俯瞰的に把握することは、引き続き、人が目視で行っています。
本実証試験では日立建機と福留開発のほか、各分野の技術を有するパートナーと協創しながら、施工現場全体をリアルタイムに把握できるデジタルツイン基盤を活用して油圧ショベルによる掘削作業を遠隔で実施し、安全性と生産性の向上に向けた検証を行います。
■リアルタイムデジタルツイン基盤について
日立建機が開発したリアルタイムデジタルツイン基盤は、施工現場のデータ(三次元地形、建設機械、車両、作業員など)をリアルタイムに収集・統合し、仮想空間上に三次元で再現するプラットフォームです。遠隔施工、施工管理、施工現場の状況把握などの機能を、1つのユーザーインターフェース上で一体的に行うことが特長で、安全性と生産性の向上に寄与します。
■実証試験の主な検証項目
1.リアルタイムデジタルツイン基盤を活用し、遠隔施工の安全性と生産性の検証
施工現場の三次元地形や建設機械・車両・作業員の位置情報、カメラ映像などをリアルタイムに収集・統合したデジタルツイン基盤を活用し、遠隔から現場状況を俯瞰的に把握しながら施工を行います。これにより、安全性と生産性の向上にどの程度寄与するかを検証します。
2.複数パターンの遠隔施工の比較検証
施工現場を直接目視できる状態での遠隔施工、カメラ映像を用いた遠隔施工、リアルタイムデジタルツイン基盤を活用した遠隔施工と3条件で比較し、それぞれの特性を踏まえた有効性を検証します。
3.遠隔地間の情報共有と意思決定支援の検証
リアルタイムデジタルツイン基盤により可視化された施工現場の情報は、遠隔操作を行うオペレーターや、離れた場所にいる管理者とも共有することが可能です。これにより、施工現場を俯瞰した視点での判断や施工支援にどのように寄与するかを検証します。

遠隔操作室(左)と油圧ショベルZX200A-7(右)
日立建機と福留開発は、本実証試験を通じて得られる知見を基に、遠隔施工の高度化を進め、人と機械が協調する次世代の施工現場の実現をめざします。
■実証試験の概要

最終更新:2026/05/2812:58