コマツ 建設業界が抱える課題の解決を目指して 「 New generation PC200i-12 発表会」を開催

2024/11/2820:00配信

 コマツ(社長︓小川啓之)は、2024年11月27日(水)に幕張メッセにて ICT施工機能を標準装備した新世代油圧ショベル『PC200i-12』の発表会を開催しました。

登壇役員プレゼンテーション

常務執行役員 建機マーケティング本部長
西浦 泰司

 深刻な労働力不足や自然災害の激甚化、日本国内のインフラの老朽化といった建設業界の課題に対し、政府は建設現場の生産性向上に向け、3D施工の普及を促進しています。コマツは、2013年から世界初のICT建機を市場導入し、さらに、2015年からは、建設現場のデジタルソリューションとしてスマートコンストラクション®を推進してきました。そして、『お客さまとともに現場を変えたい』という強い思いを胸に、今回発表した新世代油圧ショベルPC200i-12を通じて、3D施工の標準化を目指していきます。

執行役員 スマートコンストラクション推進本部長
四家 千佳史

 2025年度より国の公共工事のうち、土工と河川浚渫のICT施工が原則化され、3D施工の導入が推進されています。コマツは、施工プロセス全体をデジタル技術でつなぎ、最適化するスマートコンストラクション®を2015年にスタートし、2024年11月末までの累計で、国内は約3万現場、海外で約1万現場に導入いただいています。

 今回、PC200i-12に3D施工機能を標準装備することで、3D施工を追加費用なく簡単に始めることができようになりました。これにより、3D施工のさらなる普及を牽引し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に目指します。

執行役員 商品企画本部長
今城 輝政

 PC200i-12の最大の特長は、業界で初めて3Dマシンコントロールを選択可能とし、お客さまのニーズに合わせて、3Dマシンコントロールを利用度に応じて選択できるプランを導入した点です。さらに、ICT機能、安全性、快適性、生産性・メンテナンス性の面でも大きな進化をとげています。特に、ICT機能では、ダンプトラックへの積み込み作業をアシストする自動旋回機能を、安全性では、工事現場内の電線や配管などとの接触を自動で防ぐジオフェンス機能(3D)を業界で初めて装備しました。今後、ソフトウェアのアップデートにより、様々な機能を一層進化させ、お客さまがさらに高い価値を創造できるようにしていきます。

代表取締役(兼)CEO 小川 啓之からのビデオメッセージ(要旨)

 このたび発表いたしましたPC200i-12は、コマツとしても大きな決断をした商品となります。労働人口の減少や長時間労働の是正などを背景に、お客さまの現場においても、さらなる生産性の向上が求められています。このようなお客さまの課題解決に貢献するため、コマツは、業界に先立ちICT建機の市場導入やスマートコンストラクション事業を通じて建設現場のDX化のサポートに取り組んでまいりました。今後は、国が推進している3D施工が工事のスタンダードになると想定し、20トンクラスの油圧ショベルの標準機は3Dマシンガイダンスを標準仕様とし、PC200i-12に統一しました。そして世界で初めて、必要な時に3Dマシンコントロール機能が選択できるサービスを提供することと致しました。

 この商品の発売を契機にお客さまの現場の生産性が大きく変わり、コマツがお客さまのビジネスパートナーに欠かせない存在になるべく今後も精進してまいります。

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