コマツNTC(株)、最新鋭の工作機械を「JIMTOF2024」に出展 ~アルミギガダイキャスト部品加工機を初出展~

2024/11/0113:43配信

 コマツ(社長:小川啓之)の子会社であるコマツNTC株式会社(社長:高橋 正明)は、2024年11月5日(火)~11月10日(日)の6日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2024」(第32回日本国際工作機械見本市)に最新鋭の工作機械を出展します。
コマツNTCは総合工作機械メーカーとして、国内外の自動車業界や半導体業界などのお客さまのニーズに合わせて、工作機械、ワイヤソー、車載電池製造装置など、幅広い分野の製品を提供しています。
 主な展示内容は、以下のとおりです。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

[コマツNTC株式会社の出展機種]
1.アルミギガダイキャスト部品加工用 立形大型加工機「KV420L」
 今年11月1日に販売を開始する「KV420L」を初出展します。本商品はコマツNTCがこれまで量産向けとして進化させてきたマシニングセンタをベースに、電気自動車にて採用が拡大しているアルミギガキャスト生産向けの専用マシニングセンタとして開発したものです。

【アルミギガ ダイキャスト部品加工用立形大型加工機「KV420L」】

 今回開発した加工機はアルミダイキャストの薄肉アルミの加工用として、設置スペースは既存のマシニングセンタよりもコンパクトに抑えることができ、軽量化設計により、工具やユニットの移動速度は最大で約67%アップしました。また、加工主軸は、毎分20,000回転の高速回転を実現したほか、チルトテーブルによる裏面加工が可能となるなど、アルミダイキャストの加工にマッチした機能を取り揃えており、お客さまの生産性と効率性の向上に大きく貢献します。
 コマツNTCは、今回展示する立形大型加工機を中心に、ワークの形状を3次元で捉えて最適に支えるツールや高能率な加工工具・プログラム、さらにワークの搬送システムや状態を監視するIoTを提供できるラインビルダーとして、お客さまの生産ラインや加工工程などに合わせたニーズにお応えします。

2.摩擦攪拌接合システム「ロボットFSW」
 ロボットを用いた摩擦攪拌接合(以後、FSW)システム「ロボットFSW」を、ロボット加工システムの開発・製作を手掛けるトライエンジニアリング株式会社と共同で出展します。FSWは、従来の溶接やボルト締めと比べて、接合欠陥が生じにくく、軽量化を実現しやすいことから、アルミ材の適用が拡大している電気自動車の部品接合において需要が高まっています。
 コマツNTCは、前述のアルミギガダイキャスト部品用の専用加工機とあわせて、電動化対応に向けた自動車業界のお客さまのさまざまな生産ニーズに対応し、新たな価値創造につながる商品開発をすすめていきます。

【摩擦攪拌接合システム「ロボットFSW」】

3.横形5軸マシニングセンタ 「CX500」用パレットチェンジャーシステムとツールストッカーシステム
 2022年に市場導入した横形5軸マシニングセンタCX500の展示に合わせて、今回初めてパレットチェンジャーシステムや大容量ツールストッカーシステムを紹介します。
 CX500は自動車や建設機械、航空機など幅広い分野のものづくりの現場をターゲットとする最新のマシニングセンタとして、発売開始以来、その高い生産性や操作性、保守性からお客さまより高い評価を頂いています。今般、お客様の自動運転ニーズの高まりに応え、CX500のオプション機能として、ワーク(加工対象物)をマシンの加工位置に自動かつ連続して設置できるパレットチェンジャーシステムと、加工に必要なツールを多種備えることができる大容量のツールストッカーシステムを開発しました。
 パレットシステムは3段で13枚のパレットを収納可能、また、多品種対応スケジュール機能により、13枚分のパレット交換の段取りを設定可能です。また、大容量ツールストッカーシステムは、230本のツールを収納できるため、マシン本体側で格納可能な60本と合わせ、最大290本のツールを格納できるほか、スケジュール機能により、加工内容とワークに応じてマシン本体側とストッカーシステム内のツールとの入れ替えを行うことができます。コマツNTCは、お客さまの使いやすさ向上や段取り短縮を実現し、現場の自動運転に貢献します。

【横形5軸マシニングセンタ「CX500」
(パレットチェンジャーシステムや大容量ツールストッカーシステムのオプション付き)】

 

最終更新:2024/11/0113:58

株式会社小松製作所