日立建機 大型油圧ショベルZX670LC-7とZX870-7の受注を開始
ZX670LC-7の重掘削仕様機(左)、ZX870-7のロングクローラー・重掘削仕様機(右)
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズとして大型油圧ショベルZX670LC-7(標準バケット容量2.9m3、運転質量68.1t)とZX870-7(同3.5m3、同81.8t)を、日本国内向けに2024年8月1日より受注を開始します。販売目標は2機種合計で年間60台です。
大型油圧ショベルZX670LC-7とZX870-7は主に大規模な掘削現場や、採⽯現場における発破後の掻き出し、浮⽯処理作業、根切り作業といった高負荷作業に用いられます。今回のモデルチェンジでは優れた環境性能のエンジンを採用し、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合しつつ、実力値としては先行販売している欧州の最新規制であるEU StageⅤ相当に対応しております。また厳しい作業環境でもオペレータが快適に過ごせるよう、シートのデザインやペダルのレイアウトを人間工学に基づき設計するなど新設計のキャブ(運転室)を採用しました。
■主な特長
1.基本性能の向上でランニングコストの低減を実現
最新油圧システム「HIOS V(ハイオス ファイブ)」の搭載により、ZX670LC-7は燃費性能が22%、ZX870-7は燃費性能が20%低減しつつ作業量も4%向上するなど基本性能が向上しました*1。お客さまのランニングコストの低減に貢献します。
*1:従来機ZX670LC-6、ZX870-6のPWRモード時との比較。
2.周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」を標準搭載し安全性向上に寄与
周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」により、機体の全周囲の俯瞰映像や後方カメラの映像などをキャブ内のモニターに表示し、作業の安全性を向上させます。また操作開始前に検知エリアに侵入した人や物などの移動体を認識し、警報ブザーとともにモニター上に警告マークを表示させ注意喚起します。
3.遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air」を適用
OTA(Over The Air/無線経由)を活用した「ConSite Air(コンサイトエアー)」を標準搭載し、遠隔で車体のエラーコード表示やセンサーデータなどの機械状態を確認できます。それらの情報から一次判定を行い、機械の復旧の効率化やオペレータへの支援につなげることが可能です。またコントローラと通信端末のソフトウエアを遠隔で更新することができ、更新作業の効率を大幅に向上します。
4.オイルの状態を監視する「ConSite OIL」を搭載
オイルの状態を監視する「ConSite OIL(コンサイトオイル)」を搭載しています。オイル監視センサーが常にオイルの状態を監視し異常を検知することで、予防保全や機械の寿命延命に貢献します。
5.重掘削仕様機(Hシリーズ)と⽯灰⽯・砕⽯仕様機(Rシリーズ)をラインアップ
各機種をベースに開発した重掘削仕様機(Hシリーズ)と⽯灰⽯・砕⽯仕様機(Rシリーズ)をラインアップしました。現場や作業内容などお客さまのニーズに合わせて最適な仕様の機械をお選びいただけます。
【重掘削仕様機(Hシリーズ)】
砕⽯・採⽯現場などの重掘削現場向けのHシリーズは岩用バケットの採用、ブームやアームの強化によって、標準機より高い負荷に耐えることができます。足回りも強化しており、足場条件が厳しい現場でも安定した走行が可能です。
【⽯灰⽯・砕⽯仕様機(Rシリーズ)】
⽯灰⽯などの砕⽯に必要な装備を標準仕様としているRシリーズは、Hシリーズのフロントにさらに内部溶接・完全溶接を施し、耐摩耗鋼材を採用したバケットや強化された足回りによりHシリーズよりさらに強固な耐久性を実現しています。
日立建機グループは「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創し、「安全性の向上」「生産性の向上」「ライフサイクルコストの低減」に貢献していきます。
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最終更新:2024/08/0111:39