日立建機 中小型油圧ショベル ZX160LC-7、ZX240-7 の受注を開始
作業性能の向上と燃費低減を両立させ、オペレータの負担とランニングコストを軽減
2024 年 1 月 5 日
ZX160LC-7(左)
ZX240-7(右)
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014 年基準に適合し、作業性能の向上と燃費低減を両立させた 16t クラスの油圧ショベル ZX160LC-7(標準バケット容量 0.63m3、運転質量 17.5t)と、24t クラスの油圧ショベル ZX240-7(標準バケット容量 1.00m3、運転質量 24.6t)の 2 機種を、日本国内向けに 2024 年 1 月 5 日より受注を開始します。販売目標台数は、2 機種それぞれ年間 60 台です。
新型油圧ショベル ZAXIS-7 シリーズのラインアップを強化し、中小型クラスの特徴を生かして、建築基礎や宅地造成など都市土木をはじめ、お客さまの現場にあった最適な製品の提案を実現します。
ZX160LC-7 は油圧システム「HIOS Ⅳ(ハイオス フォー)」、ZX240-7 は最新油圧システム「TRIAS Ⅲ (トライアス スリー)」を搭載し、作業負荷やオペレータの操作量に応じて最適な油圧制御を行うことで、低燃費と高い作業性を実現しています。両機種ともに運転席(キャブ)内のモニターで機体周辺の俯瞰 映像を確認できる周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」を標準搭載し、安全性の向上に寄与します。また、遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air(コンサイト エアー)」を適用し、ダウンタイムの抑制に貢献します。さらに、居住空間を拡大した新設計のキャブを採用し、ロックレバーやマルチモニタ、各種スイッチなどのレイアウトを改善することで、オペレータの居住性と操作性を向上しています。
■主な特長
1.作業性能の向上と燃費低減を両立
従来機種*1と比較し、ZX160LC-7 は排気量・出力アップした余裕のあるエンジンを搭載することで、出力を20%増加しつつ、作業量を重視する「PWR(パワー)モード」の場合で燃費消費量を2%削減しています。
ZX240-7 は「PWR(パワー)モード」の場合で燃費消費量を10%削減しています。これにより、大幅なランニングコストの低減に寄与します。
*1 :従来機 ZX160LC-6、ZX240-6 の PWR モード時との比較。
2.周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」を標準搭載
周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」により、機体の全周囲の俯瞰映像や後方カメラの映像などを、キャブ内のモニターに表示します。作業内容やオペレータの好みに応じて 4 パターンに表示の切替えが可能で、安全性の向上に寄与します。また、操作開始前に検知エリアに侵入した人や物などの移動体を認識し、警報ブザーとともに、モニター上に警告マークを表示させ、オペレータに注意喚起します。
3.遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air」を適用
OTA(Over The Air/無線経由)を活用した「ConSite Air」により、遠隔で油圧ショベルのエラーコード表示やセンサーデータなどの機械状態を確認することができ、その情報から一次判定を行い、その判定結果に基づき、機械の復旧の効率化やオペレータへの支援につなげることが可能になります。また、遠隔からコント ローラと通信端末のソフトウエアを更新することで、更新作業の効率を大幅に向上します。これまでサービス員が現場に出向いて、1 台ずつ対応していた機械の状態診断とソフトウエアの更新作業が従来と比較し短時間で実施することができます。
日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、引き続きお客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創し、お客さまの課題である「安全性向上」「生産性の向上」「ライフサイクルコスト低減」に貢献していきます。