「最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額 5 ヶ月連続で前年同月比増加~」

2021/10/0110:25配信

(4)業種別動向~21 業種中 19 業種が前年同月比で二桁増加、航空機部品等 2 業種が減少~

1)業種別では、自動車(46.8%増)をはじめ、19 業種が前年同月比で増加し(6 月は 18 業種が増加)、19 業種すべてが二桁の増加であった。機械全体では 36.6%の増加となった。 

2)前年同月比で減少したのは、航空機部品(26.5%減)、鉄道車両(65.6%減)の 2 業種であった。

(5)機種別動向~貨物自動車、写真機の部分品・附属品等が大幅増加、鉄道車両、発電機等が大幅減少~

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①その他地域向け貨物自動車(2.4 倍)、②北米、EU、中国向け写真機の部分品・附属品(83.3%増)、③その他地域向け船舶(79.5%増)、④その他地域、ASEAN・南アジア向け産業車両(71.7%増)、⑤北米、その他地域向け建設機械(70.5%増)、⑥中国向けコンデンサー等部分品(56.9%増)、⑦中国、ASEAN・南アジア向け繊維機械(56.4%増)、⑧北米、ASEAN・南アジア、中国向け自動車部品(55.1%増)、⑨中国、ASEAN・南アジア、北米向けベアリング(53.8%増)、⑩北米、EU、中国向け印刷・製本機械(52.9%増)であった。

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(49.0%減)、発電機(35.0%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子ディバイスをはじめ 10 機種が前年同月比で増加~

1)2021 年 7 月の機械輸入伸び率は 16.4%増と 7 ヶ月連続で対前年同月比増加した。上位 12 機種のう ち電子ディバイス(38.5%増)、携帯電話(55.7%増)、白物家電(9.8%増)、自動車部品(42.8%増)等 10 機種が前年同月に比べて増加し(2020 年 6 月は 11 機種が前年同月比で増加)、電子ディバイス、携帯電話、 自動車部品等 8 機種が二桁以上の増加であった。減少したのは、電子計算機(9.7%減)、受信変換その他送受信機器(7.6%減)の 2 機種であった。

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、白物家電、受信変換その他送受信機器、配電機器、医療機械、航空機・部品等、TV、時計、通信機械部分品の 10 機種となっている。

3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の42%を占める中国(13.2%増)、ASEAN・南アジア(20.5%増)、韓国・台湾(29.4%増)、EU(11.2%増)、北米(9.1%増)、その他地域(13.9%増)であった。

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最終更新:2021/10/0111:23

日本機械輸出組合