「最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額 5 ヶ月連続で前年同月比増加~」

2021/10/0110:25配信

2.機械貿易動向

(1)機械輸出入動向~輸出は 5 ヶ月連続、輸入は 7 ヶ月連続で対前年同月比増加~

1)全商品輸出額の約62%を占める 2021 年 7 月の機械輸出額は 4 兆 5,857 億円、36.6%増と 5 ヶ月連続で対前年同月比増加した(2021 年 6 月 48.8%増)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率40.7%増であった。

2)一方、全商品輸入額の約31%を占める機械輸入額は、2 兆 1,252 億円16.4%増と 7 ヶ月連続で対前年同月比増加した(2021 年 6 月 26.9%増)。

(2)為替・営業日動向 7 月は 2.9%の減少要因、8 月は 7.0%の増加要因~

1)2021 年 7 月1 ドル=110.6 円となり、前年に比べ 3.1%の円安となった。また、対ユーロ131.3 円 と前年に対して 8.6%の円安となり、合わせて約 2.0%の為替増加要因となった。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約4.8%の減少要因となり、合計で約2.9%の減少要因となる。7 月の輸出額は 36.6% 増であったことから、実質的伸び率40.7%増と 6 ヶ月連続で対前年同月比増加となった(2021 年 6 月 46.7%増)。 

2)8 月1 ドル=109.9 円で前年比 3.5%の円安、対ユーロ129.7 円前年比 4.4%の円安となり、合わせて約 1.9%の為替増加要因となった。営業日は前年に比べて 1 日多いため、5.0%の増加要因となり、合計で約 7.0%の増加要因となる。

(3)地域別動向~4 ヶ月連続 6 地域向け全てで前年同月比二桁増加~

 機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の24.6%を占める北米向けでは、航空機部品(31.8%減)が大きく減少したものの、約49%を占める自動車(19.5%増)、産業機械(33.1%増)、軽電気機械(33.9%増)、建設機械(73.3%増)、重電気機械(19.8%増)等が増加し、前年同月比 27.4%増となった。②9.3%を占める EU(英国を除く 27 ヶ国)向けは、30%を占める自動車(34.5%増)や産業機械(40.0%増)、理化学用機器等軽機械(40.1%増)、軽電気機械(33.5%増)、重電気機械(59.7%増)等が増加して 45.3%の増加となり、③23.9% を占める中国向けでは、25%を占める産業機械(18.4%増)や 18%を占める自動車(7.9%増)、電子ディバイス (15.1%増)、軽電気機械(41.4%増)、重電気機械(14.3%増)等が増加して 16.1%増となった。④11.1%を占める韓国・台湾向けは、産業機械(32.3%増)、電子ディバイス(33.4%増)、自動車(16.6%増)、重電気機械 (26.3%増)等が増加して 27.9%増となり、⑤13.9%の ASEAN・南アジア向けは、インドネシア(2.4 倍)、タイ (66.1%増)、シンガポール(46.5%増)、パキスタン(2.7 倍)、インド(57.8%増)向け等が大きく増加し、業種でも自動車(2.6 倍)、産業機械(39.1%増)、電子ディバイス(38.3%増)、軽電気機械(34.6%増)等が増加して51.8%増となった。⑥15.0%のその他地域向けでは、中南米(2.3 倍)、アフリカ(98.3%増)向け等が大きく増加し、 業種では、約65%を占める自動車(2.2 倍)をはじめ、船舶(2.2 倍)、産業機械(22.7%増)、建設機械(2.1 倍) 等が増加して 92.7%の増加となった。

  • 2
  • 4

最終更新:2021/10/0111:23

日本機械輸出組合