「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加~」

2021/05/2418:35配信

(5)機種別動向~電動機、産業用ロボット等が大幅増加、航空機部品等が大幅減少~

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①北米、中国、EU 向けデジカメ・ビデオ (65.3%増)、②中国向け産業用ロボット(49.0%増)、③中国、北米、EU向け電動機(41.4%増)、④北米、その他地域向け建設機械(41.1%増)、⑤中国、韓国・台湾、北米向け電気・電子計測器(38.2%増)、⑥ EU、北米向け写真機の部分品・附属品(35.8%増)、⑦中国、北米向け陸用内燃機関(33.3%増)、⑧中国、ASEAN・南アジア、北米向けベアリング(33.0%増)、⑨その他地域、ASEAN・南アジア向け貨物自動車(32.1%増)、⑩中国、ASEAN・南アジア、北米向けその他の重電気機器・部分品(31.9%増)であった。

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、航空機部品(56.5%減)、受信変換その他送受信機器(16.0% 減)、通信機械部分品(11.2%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子ディバイスをはじめ 9 機種が前年同月比で増加~

1)2021 年 3 月の機械輸入伸び率は 8.3%増と 3 ヶ月連続で対前年同月比増加した。上位 12 機種のうち電子ディバイス(6.7%増)、電子計算機(17.9%増)、自動車部品(11.4%増)等 9 機種が前年同月に比べて増加し(2020 年 2 月は 11 機種が前年同月比で増加)、そのうち自動車部品(11.4%増)、医療機械 (13.5%増)等 7 機種が二桁以上の増加であった。減少したのは、携帯電話(18.3%減)、乗用車(12.0%減)、 航空機・部品等(30.5%減)の 3 機種であった。

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、医療機械、白物家電、受信変換その他送受信機器、航空機・部品等、配電機器、TV、時計、通信機械部分品、鉄道車両の 11 機種となっている。

3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の40%を占める中国(11.9%増)、ASEAN・南アジア(15.6%増)、 EU(18.0%増)、韓国・台湾(5.3%増)、北米(12.7%減)、その他地域(0.3%増)であった。

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最終更新:2021/05/2518:22

日本機械輸出組合