「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加~」

2021/05/2418:35配信

(2)為替・営業日動向 3 月は 9.7%の増加要因、4 月は 1.1%の増加要因~

1)2021 年 3 月1 ドル=107.1 円となり、前年に比べ 0.8%の円高となった。また、対ユーロ129.0 円と前年に対して8.2%の円安となり、合わせて約0.1%の為替増加要因となった。営業日は前年に比べて 2 日多いため、約9.5%の増加要因となり、合計で約9.7%の増加要因となる。3 月の輸出額は14.5%増であったことから、実質的伸び率4.4%増と 2 ヶ月連続で対前年同月比増加となった(2021 年 2 月 6.0%増)。 

2)4 月1 ドル=109.6 円で前年比 0.9%の円安対ユーロ129.9 円で前年比 9.6%の円安となり、合わせて約1.1%の為替増加要因となった。営業日は前年と同じため、合計で約1.1%の増加要因となる。

(3)地域別動向~6 地域向けで前年同月比増加~

機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 22.5%を占める北米向けでは、航空機部品(57.3%減)が大きく減少したものの、47%を占める自動車(9.1%増)、産業機械(9.3%増)、軽電気機械(6.8%増)、建設機械(25.2%増)が増加して6.7%の増加となった。②10.8%を占めるEU(英国を除く 27 ヶ国)向けは、36%を占める自動車(9.0%増)や産業機械(24.0%増)、理化学用機器等軽機械(17.9%増)等が増加して12.0%の増加となり、③25.9%を占める中国向けでは、電子ディバイス(5.2%減)等が減少したものの、27%を占める産業機械(35.0%増)や17%を占める自動車(38.0%増)、軽電気機械(31.6%増)等が増加して25.9%増となった。 ④13.2%を占める韓国・台湾向けは、産業機械(8.3%増)、電子ディバイス(20.4%増)、自動車(15.2%増)、光学機械(57.0%増)等が増加して 13.2%増となり、⑤14.0%の ASEAN・南アジア向けは、インドネシア(23.7%減)向け等が減少したものの、マレーシア(33.2%増)、フィリピン(29.4%増)、パキスタン(85.3%増)向け等が増加し、業種でも産業機械(11.6%増)、電子ディバイス(24.0%増)等が増加して13.0%増となった。⑥16.9%のその他地域向けでは、大洋州(44.9%増)、アフリカ(35.9%増)向け等が大きく増加し、業種でも約61%を占める自動車(12.7%増)、15%の船舶(33.0%増)、8%を占める産業機械(10.4%増)等が増加して17.4%の増加となった。⑦2021年3月は、各地域とも前年同月比で増加しているが、これはコロナウイルス感染の影響で輸出が減少し始めた昨年 3 月の反動と考えられる。

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最終更新:2021/05/2518:22

日本機械輸出組合