タダノがラフテレーンクレーンのAPI公開! クレーン作業のBIM化で始まる建設DX

2021/05/1717:56配信

機動力を誇るホイール式のラフテレーンクレーンは、市街地の建設現場などでは欠かせません。

現場にスムーズに入場し、限られたスペースの中で作業に最適な停車位置を決め、吊り上げ能力が生かせるアウトリガーの張り出し範囲を決めるには、やはり事前に十分、シミュレーションを行っておく必要があります。

ラフテレーンクレーンの大手メーカー、タダノはこうした検討をBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトで行いやすくするため、

ナ、ナ、ナ、ナント、

クレーンのBIMモデル

を無料公開したのです。(タダノのプレスリリースはこちら

タダノがラフテレーンクレーンのBIMモデルを無料公開したBIMobjectのウェブサイト(資料:BIMobject)

クレーンのBIMモデルをダウンロードする画面(資料:BIMobject)

現在、17機種のBIMモデルが「BIMobject」のウェブサイトがアップロードされており、オートデスクのBIMソフト「Revit」用の「.rfa形式」でダウンロードできます。

Revitの3D空間にビルとクレーンのBIMモデルを置いて、ブームの角度や長さなどをいろいろ変えながら、作業手順を確認したり、クレーンの最適な設置位置を検討したりすることができます。

Revitに読み込んだクレーンのBIMモデル(以下の資料:タダノ)

ビルのBIMモデルと合わせて、クレーン作業をシミュレーションしているところ

これまでは建物や足場などとの干渉チェックが、シミュレーションの主な目的ですが、それだけではありません。

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