2020年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更:有
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む)
② 期末自己株式数
③ 期中平均株式数(四半期累計)
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判 断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績は 様々な要因により大きく異なる可能性があります。
なお、業績予想の前提となる条件等については、添付資料P5.「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結 業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当連結グループは、今年度が最終年度となる3カ年の中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」 の経営施策を重点的に推進しており、お客さまの事業課題である「安全性向上」「生産性向上」 「ライフサイクルコスト(燃料費・維持費・修理費等を含む費用)低減」に繋がるICT・IoTを活 用した解決策を「Solution Linkage®」と位置付け、積極的に取り組んでまいりました。
部品サービス事業では、「ConSite®」の浸透を図っており、とりわけ2017年度より始めた建設 機械業界初の、センサによりオイルの状態を遠隔で検知しエンジンや油圧機器の故障予知を行う 「ConSite® OIL」を、ヨーロッパ、日本、オーストラリアに続き、今期は東南アジア・中国市場 へ提供を開始する等、世界各地のお客さまのライフサイクルコストの低減に取り組んでいます。
マイニング事業については、日立グループとの協業により高度な車体安定化制御を実現した リジッドダンプトラックAC-3シリーズの拡販に努め、鉱山運営の効率化に貢献するマイニング機 械の運行管理システムの提供や自律運転技術(AHS)の開発に積極的に取り組んでおり、今年前半 の商用化をめざし、オーストラリアのホワイトヘイブン社と協業を進めています。
また、買収したマイニング設備関連の事業を中心とするH-E Parts社、Bradken社では、機械の 部品サービス等のソリューション事業を強化しています。Bradken社では、今期から日立建機の ダンプトラック用の純正荷台の出荷を始め、グループの協業を深化させています。
レンタル事業では、米国のACME社への出資やイギリスのSynergy Hire社設立に続いて、中国で も事業強化を進めており、今後さらにアジア・大洋州でも展開を図っていきます。
このように、当社は新車販売以外での収益拡大を図るべくバリューチェーン(新車販売以外の 事業である部品サービス、ソリューションビジネス、レンタル等の事業)の強化を進めてきました。
上記の通りにさまざまな取り組みを推進しましたが、前年度と比較し円高基調で推移した為替 の影響、国内では一部のサプライヤーの台風被害により生産に影響を受けたこと、さらに中国・ アジア・インド・オセアニア・中東・アフリカ等の市場での油圧ショベル需要の前年同期割れなど、建機市場の減速影響や中小規模鉱山会社からの需要減少により、当第3四半期連結累計期間 (2019年4月1日~2019年12月31日)の売上収益は、6,871億8千8百万円(前年同期増減率 △7.5%)となりました。
利益項目については、前年同期比較では、売上収益の減少、為替の円高影響等により、調整後 営業利益は587億4千2百万円(同△31.0%)、営業利益は573億6千2百万円(同△29.5%)、 親会社株主に帰属する四半期利益は351億1千2百万円(同△31.6%)となりました。
各セグメントの業績は次の通りです。
①建設機械ビジネス
当第3四半期連結累計期間における油圧ショベル需要は、日本や北米においては堅調に推移し たものの、世界的に先行き不透明感の拡がる中、中国・アジア・インド・オセアニア・中東・ア フリカ等で前年同期を下回りました。一方、マイニング機械需要は大規模鉱山を所有する大手鉱 山会社からの需要は、前年同様の水準で推移していますが、中規模鉱山会社からの需要は減少しています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、部品サービスを中心とするバリューチェ ーンは伸びたものの、台風の影響で生産に影響を受けたこと、一部市場の減速で新車販売の減少 や円高影響等を受け、6,182億7千7百万円(前年同期増減率△7.7%)となりました。
調整後営業利益は、同じく円高影響で、523億6千1百万円(同△35.0%)となりました。
②ソリューションビジネス
当事業は、2016年度に連結子会社化した、主としてマイニング設備及び機械のアフターセール スにおける部品サービス事業を行うBradken社とサービスソリューションを提供するH-E Parts社 で構成されています。
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、ロシアCISや米州等でマイニング機械向け売上が堅調 に推移し、前年同期比では現地通貨ベースでは増収は確保したものの、円高影響により、701億9千5百万円(前年同期増減率△4.6%)となりました。
調整後営業利益は、オーストラリアの事業が好調で、Bradken社で昨年度までに実行した事業構 造改革の効果もあり、63億8千1百万円(同40.8%)となりました。
なお、上記、①②の売上収益については、セグメント間調整前の数値です。
当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりです。
(単位:百万円)
(百万円未満は四捨五入して表示しています。)
※調整後営業利益は、連結損益計算書に表示している営業利益からその他の収益及び その他の費用を除いた日立グループ統一の利益指標です。
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最終更新:2020/01/3113:44