4つ足ロボで3Dスキャンや360°写真撮影!米国の現場で取り組み
現場の障害物や階段などをなんなく乗り越えて歩き回る米国ボストンダイナミクス(Boston Dynamics)の4つ足ロボット「Spot」がついに発売されたことは、2019年9月27日付けのイエイリ・ラボブログ記事で紹介しました。
海外の工事現場では、早速、このロボットを使って施工管理を行う取り組みが始まっています。
例えば、米国トリンブル(Trimble)とヒルティ(Hilti)は、ボストンダイナミクスと提携し、Spotに
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dレーザースキャナー
を搭載して、現場を点群計測する取り込みを行っているのです。(ボストンダイナミクスの英文ブログはこちら)
3Dレーザースキャナーを搭載したSpot(Photo:Courtesy of Boston Dynamics)
計測された点群データ(Image:Courtesy of Boston Dynamics)
Spotにトリンブル製の3Dレーザースキャナーを搭載し、障害物を避けながら毎日、一定のルートを通って現場をスキャンし、進ちょく状況を管理します。
一方、ボストンダイナミクスはホロビルダー(HoloBuilder)とも提携し、Spotにパノラマカメラを搭載して現場を巡回させ、
360°写真を撮影
して、「Site AI」というAI(人工知能)システムで進ちょく状況を分析するという取り組み行っています。(ホロビルダーの英文プレスリリースはこちら)
パノラマカメラを搭載して現場を歩きまわりながら写真を撮るSpot(Photo:Courtesy of HoloBuilder)
撮影された360°写真(Photo:Courtesy of HoloBuilder)
Spotの制御は「SpotWalk」というアプリを使っており、この実証実験は、サンフランシスコ空港で行われました。
これまで、ロボットと言えば人ができない作業を行うものが多かったですが、Spotは人間ができる作業を行うのが特徴です。
現場で繰り返し行われる写真撮影や点群計測などのルーチンワークのほか、「ちょっと現場事務所に戻って、工具と図面を取ってこい」とか、“一家に1台”の小間使いなどにも重宝しそうですね。
最終更新:2019/12/0314:22