梁の自由変形や空洞BIMデータ!ARCHICAD23に搭載されたユニークな機能

2019/09/1010:31配信

意匠・設備・構造の「コーディネーション」では、梁や柱、壁などを配管・ダクトが貫通する位置や大きさを、意匠・構造・設備の分野間で調整するワークフローが可能になったことです。

例えば、鉄骨のBIMモデルを設備BIMソフトに読み込み、設備設計者が配管やダクトなどを設計すると、

貫通穴をBIMモデル化

して構造設計者に受け渡すことができるのです。

貫通穴のBIMモデルは、異なるBIMソフト間のデータ交換用に開発された中間フォーマットである「IFC形式」を使って書き出されます。



分野間調整ワークフロー


BIMモデル

設備設計者が鉄骨BIMモデル上に配管やダクトなどのBIMモデルを作成



IFC形式

貫通穴の位置や大きさなどをBIMモデル化してIFC形式で書き出す



貫通穴を作成

構造設計者はそのIFCデータを鉄骨のBIMモデルに読み込み、貫通穴を作成する



BIMオブジェクトにもいろいろな種類がありますが、まさか“なにもない空間”のBIMモデルが、分野間ワークフローで重要な役割を果たすとは、思ってもみませんでした。

こうしたツールがあれば、スリープの開け忘れなどの設計ミスも少なくなり、安心感が増しますね。

このほか、データを開く時間の短縮や、設計のひと手間を省く地道な機能改善が行われており、設計の生産性向上も図られており、設計者の仕事も楽しくなりそうです。

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最終更新:2019/11/2018:09

株式会社イエイリ・ラボ