CO2削減だけじゃない!フォーラムエイトが掲げた持続可能な「SDGs」
最近、17色が放射状に並んだドーナツ型のバッジを目にすることはないでしょうか。
これは国連が掲げる17種類の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を象徴したもので、略して「SDGs」
国連が掲げる17種類の持続可能な開発目標(資料:国連開発計画 駐日代表事務所のウェブサイトより)
先日、取材先の企業の人がこのバッジを胸に付けているのを見ました。その企業とは
ナ、ナ、ナ、ナント、
フォーラムエイト
だったのです。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら)
フォーラムエイト社員の胸に輝くSDGsバッジと社章(写真:家入龍太)
フォーラムエイト(本社:東京都港区)は、VR(バーチャルリアリティー)や土木設計などのソフトウェアを開発、販売する企業です。
持続的な開発目標と言えば、これまでは「地球環境保護」が一般的で、「CO2排出量を削減する」「自然エネルギーを活用する」といった目標を掲げる企業が多くありました。
しかし、地球的な問題はそれだけにとどまりません。例えば、「貧困をなくそう」、「すべての人に健康と福祉を」、「働きがいも、経済成長も」、「安全な水とトイレを世界中に」など、CO2削減以外にも多種多様な問題が山積しているのです。
国連では17種類の目標と、それに対応した169種類のターゲットを設定していますが、フォーラムエイトが営む「VR/VG」「FEM(有限要素解析)」「CAD」「クラウドサービス」という主要事業を通じて、17の目標すべてに対して役割を決めました。
例えば「3.すべての人に健康と福祉を」という目標には、「3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」など、2つの役割を定めています。
おそらく、同社のリアルタイムVRシステム「UC-win/Road」や道路設計システムなどにより、見通しがよく、事故が起こりにくい道路を造ることに貢献できると考えたためでしょう。
また、「8.働きがいも経済成長も」という目標に対しては「8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する」など、2つの役割を定めています。ソフトウエア企業らしいですね。
そして「11.住み続けられるまちづくりを」と「「13.気候変動に具体的な対策を」という目標に対しては、
全項目が該当する
としています。
フォーラムエイトが掲げた17種類の「SDGs」の目標。
役割が多いものが大きく表示されている(資料:フォーラムエイト)
企業の業種は様々で、規模も大小様々です。しかし、17種類のSDGsの中には、きっと、自社が貢献できるものがいくつかあるはずです。環境省のウェブサイトに、日本語訳された資料がありますので、一度、チェックして、自社の「SDGs」を掲げてみてはいかがでしょうか。
最終更新:2019/11/2018:09