AIでコンクリのひび割れ発見!あの「ひびみっけ」がNETIS登録されていた
富士フイルムの「ひびみっけ」というクラウドサービスは、コンクリート表面の写真をアップロードすると、AI(人工知能)によってひび割れやチョークのある場所を見つけ出し、写真上にトレースしたり、DXFのCADデータにしたりして送り返してくれるユニークなサービスです。
「ひびみっけ」のサービスイメージ(資料:富士フイルム)
今日、久しぶりに「ひびみっけのウェブサイト」を訪ねたところ、新しいニュースが追加されていました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
国土交通省のNETIS
に登録されたというのです。
国交省の「NETIS」に登録されたニュースが追加されていた「ひびみっけ」のウェブサイト(資料:富士フイルム)
NETISとは「新技術情報提供システム」の略で、民間が開発した新技術の活用を促進するため、国土交通省が運用しているデータベースサイトです。
このデータベースに登録されている新技術を使うと、建設会社にとっては工事成績評定や総合評価方式の入札で加点されるというメリットがあります。
富士フイルムの「ひびみっけ」は、2019年7月18日に「NETIS登録番号:KT-190025-A」として登録されました。
NETISに登録された「ひびみっけ」の情報(資料:NETISサイトより)
期待される効果など(資料:NETISサイトより)
気になる利用料金ですが、ひび割れを見つける場合は、
写真1枚400円から
と、非常にリーズナブルです。
また、チョークを見つける場合は写真1枚800円からとなっていますが、ひび割れを発見する場合に比べて写真の解像度が低くてよいため、コンクリート表面1平方メートル当たりの単価は半分くらいになります。
利用料金など(資料:富士フイルム)
AIのシステムを自社で開発するのは大変ですが、写真を送るだけで気軽にAIが使えるのはありがたいですね。
これからの建設業は、少子高齢化による人手不足に対応していく必要があります。求人に力を入れるのも大切ですが、このようなAIシステムを探して活用するという戦略も重要になってきそうです。
最終更新:2019/11/2018:09