HoloLensでお宝探し!徳山商工高校の女子生徒らがi-Construction技術を体験
多くの学校が夏休みを迎えた2019年7月27日の土曜日、山口県周南市のあるホテルの一室に、約60人の高校生が集まっていました。彼らは山口県立徳山商工高校の環境システム科環境土木コースで学ぶ1年生から3年生までの生徒さんです。
山口県周南市のあるホテルの一室で行われた課外授業(以下の写真:家入龍太)
この日、行われた“課外授業”は、V-COMON(本社:横浜市中区)が主催し、テクノプロ・コンストラクション(本社:東京都港区)が協賛して行った「最先端建設技術 未来の働き方セミナー」です。
授業の中で最も盛り上がったのは、国土交通省が推進する「i-Construction」関連技術を体験する実習でした。
その題材に選ばれたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
MRゴーグル「HoloLens」
という、i-Construction界でも最新の機器だったのです。
HoloLensを着けて、目の前に広がる橋桁内部のリアルな空間に思わず驚く男子生徒
5分の1スケールの橋桁内を見ながら歩く女子生徒
橋桁内に隠されている宝箱
この体験を企画したのは、橋梁分野で3Dモデリングソフトの開発やVR(バーチャルリアリティー)コンテンツの作成などを手がけるオフィスケイワン(本社:大阪市西区)です。
同社のスタッフにHoloLensを着けてもらった生徒は、会場の前に設けられたスペースをあちこち眺めながら歩き回ります。
HoloLensには、5分の1スケールで作られた鋼橋の橋桁がインプットされています。その中には3個の“宝箱”が隠されており、それを見つけるのです。
まずはスタート地点に1個、プロジェクターが置かれた場所の近くにもう1個、その近くにまた1個と、1人2分の制限時間内に次々と見つけていきました。
さすがに、子どものころから3DやVRのゲームに慣れ親しんだ徳山商工の生徒さんは、飲み込みが早いですね。
HoloLensを着けてもらう女子生徒
順番を待つ生徒たち。女子比率は4割と高いです
実習を行ったオフィスケイワンの保田敬一代表取締役(左)と臼井政人氏(右)
この日のミッションは、3個の宝箱の底に書かれた言葉を報告するというものでした。その答えは
徳・山・商工
というものでした。もちろん、全員が正解です。
宝箱の底をのぞき込む生徒(左)。宝箱の底には「山」と書かれていた
全部で3時間半にわたる長丁場の授業でしたが、“放課後”も熱心な生徒さんが何人も残り、空中で2本の指を閉じるHoloLens独特のクリック操作をマスターするなど、さらに実習を深めていました。
HoloLens独特のクリック操作をマスターする熱心な女子生徒
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最終更新:2019/11/2018:08