TfasとRevitが相互連携!属性付き設備BIMモデルをRevitで編集可能に
最近、設備設計でもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が使われるようになり、建築設計用のBIMソフトとのデータ連携による干渉チェックや、干渉部分の設計変更などで施工段階での手戻り防止に効果を上げています。
ただ、これまでは設備用BIMソフトで作ったBIMモデルをIFC形式というオープンな共通フォーマットで建築用BIMソフトで読み込むことが一般的でしたが、手作業によるデータ変換や修正の手間がかかっていました。
そこで設備用BIMソフト「CADW’ell Tfas」(以下、Tfas)を開発元ダイテックと、建築用BIMソフト「Revit」の開発元オートデスクは2019年1月に両ソフトを
ナ、ナ、ナ、ナント、
双方向で連携
させることを発表していましたが、その機能がこのほど実現したのです。(ダイテックのプレスリリースはこちら)
TfasとRevitの双方向データ連携イメージ(以下の資料:ダイテック)
この双方向データ連携機能は、「Tfas 11」に搭載されています。
データ連携の方法はまず、Tfasで設備BIMモデルを作り、「Revit連携ファイル」を書き出します。そしてRevitを開いてこのファイルを読み込むだけです。
すると、Revit上で設備BIMモデルをいろいろな方向から見て確認したり、編集したりすることができるのです。
まず、TfasでRevit連携ファイルを書き出す
次に、Revitで連携ファイルを読み込む
配管やダクトが躯体などと干渉している部分があれば、即座にRevit上で修正できるので便利ですね。修正後のBIMモデルは、再びTfas側に渡すことができます。属性情報はそのまま保たれるので、助かりますね。
Tfasは今、進化の真っ最中です。2019年12月には、次世代BIMアプリ「CADW’ell Linx」としてリリースされる予定です。
ダイテックが5月24日に発表したプレスリリースを見ると、属性情報付きでメーカー機器のBIMオブジェクトを取り込む機能や、法規・施工要領のチェック機能のほか、
AIを活用した自動作図
機能なども搭載される予定です。
次世代BIMアプリ「CADW’ell Linx」のコンセプト
AI(人工知能)による設計の自動化は、BIMによる設計業務の生産性をさらに高めるものとして期待できますね。
最終更新:2019/11/2018:08