日立建機 欧州の建設現場で高速・低遅延の衛星通信を実現するためAmazon Leoを活用
建設機械メーカー初、Amazon Leoの活用ですべての建設現場を通信でつなぐ挑戦

Amazon Leoの使用イメージ
日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、Amazonの低軌道衛星ブロードバンドネットワーク「Amazon Leo」の活用に関する契約を締結しました。なお、日立建機はAmazon Leoの法人向け先行検証(エンタープライズ・プレビュー)に参加しており、同サービスを試験運用する初の建設機械メーカーとなります。
日立建機は、世界に約300社の販売代理店と約9,000人のメカニックによるグローバルなサービス網を運営しており、世界で最も包括的かつ広く採用されているクラウドであるAWS(Amazon Web Services)上のプラットフォーム「Global e-Service」に、機械の稼働情報やメンテナンスデータを常時収集しています。日立建機のサービスソリューション「ConSite(コンサイト)」は、このデータを活用してお客さまの稼働機械のダウンタイム低減とライフサイクルコストの削減を支援しています。現在、メカニックはモバイル通信網を介してConSiteのツールにアクセスしていますが、山間部、島しょ部、沿岸部、あるいは災害現場といった遠隔地の建設現場では、通信が不安定、もしくは圏外となる場合があります。こうした特定の環境下では、すべてのお客さまに対して一貫した高品質なサービスを提供することが難しいケースがありました。
本契約に基づき、日立建機は2026年からイギリスとドイツの建設現場にポータブル型のAmazon Leoのアンテナを配備します。建設機械の稼働状況を知らせる定期レポート、建設現場でのサービスマニュアルのダウンロード、リアルタイムでの緊急アラームの受信や点検報告書のアップロードといった重要なサービスワークフローにおいて、衛星通信の活用を検証します。Amazon Leoの接続性によりお客さまは、AWS上で運用している日立建機のGlobal e-Serviceなど、既存のクラウドリソースにアクセスできます。また、コンパクトなアンテナは雨、雪、粉じんなどの厳しい環境下でも動作するよう設計されており、実際の建設現場での運用に適しています。日立建機は、モバイル通信網に依存しない信頼性の高い高速通信を活用することで、グローバルでのサービス品質の均一化を図るとともに、将来的にすべての建設現場を通信でつなぎAI活用による高度なメンテナンスサービスの実現をめざします。
■日立建機 執行役 部品・サービスビジネスユニット長 細川 博史のコメント
日立建機は、お客さまの機械のダウンタイムを低減し、ライフサイクルコストの削減を使命としています。Amazon Leoとの契約締結は、場所を問わず「すべての建設現場を通信でつなぐ」という私たちのビジョンの検証に向けた一歩となります。信頼性の高い低軌道衛星通信により、世界中のあらゆる建設現場で高品質なConSiteのサービスを提供できる体制の構築をめざします。将来的には稼働データのリアルタイムなAI解析へと発展させることも視野に入れ、お客さまに提供する価値をさらに高めてまいります。
■Amazon Leoについて
Amazon Leoは、Amazonによる低軌道(LEO)衛星ネットワークです。その使命は、既存のネットワークが届かない地域の個人世帯から中小企業、大企業、政府機関に至るまで、高速で信頼性の高いインターネットを提供することです。Amazon Leoは、3,000基以上の衛星で構成される初期の衛星網、地上のゲートウェイアンテナと専用ファイバーによる安全なグローバルネットワーク、および上空を通過する衛星と通信する「Leo Nano」「Leo Pro」「Leo Ultra」といったコンパクトで高性能なアンテナのラインアップによって支えられています。システム全体がAmazon内で設計・構築・運用されており、世界中の数千万の顧客をつなぐことをめざしています。
最終更新:2026/06/2413:41