2024年度 産業機械受注状況 (2024年4月~2025年3月)

2025/05/2010:40配信

2024年度の産業機械受注総額は、外需の増加により、前年度比3.0%増の5兆7,507億円となり、3年連続で前年度を上回った。

内需は、前年度比▲2.8%減の3兆8,366億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。

外需は、前年度比17.1%増の1兆9,141億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

化学工業、鉄鋼、非鉄金属、電気機械、情報通信機械の減少により、前年度比▲6.4%減の1兆2,439億円となり、2年連続で前年度を下回った。

②非製造業

電力の減少により、前年度比▲8.9%減の1兆2,235億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年度比▲7.6%減の2兆4,674億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

④官公需

国家公務、地方公務の増加により、前年度比5.9%増の9,417億円となり、6年連続で前年度を上回った。

⑤代理店

前年度比10.6%増の4,274億円となり、4年連続で前年度を上回った。

なお、内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(26.7%増)、ポンプ(6.1%増)、圧縮機(3.5%増)、変速機(67.8%増)、その他機械(11.8%増)の5機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲1 4 . 2 %減)、鉱山機械(▲4.9%減)、化学機械(冷凍機械を含む)▲2.2%減)、タンク(▲0.04%減)、

送風機(▲2.1%減)、運搬機械(▲5.4%減)、金属加工機械(▲18.0%減)の7機種である(括弧は前年度比)。

(2)外 需

中東、北アメリカ、アフリカの増加により、17.1%増の1兆9,141億円となった。

なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機( 33.3%増)、鉱山機械(100.5%増)、化学機械(冷凍機械を含む)(53.4%増)、ポンプ(9.0%増)、運搬機械(28.1%増)、変速機(11.9 増)の6機種であり、減少した機種は、タンク(▲72.8%減)、プラスチック加工機械(▲22.0%減)、圧縮機(▲2.6%減)、送風機(▲25.6%減)、金属加工機械(▲57.0%減)、その他機械(▲2.3%減)の6機種である(括弧は前年度比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

電力の減少により、前年度比▲1.4%減の1兆7,409億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(2)鉱山機械

鉱業、外需の増加により、前年度比4.5%増の262億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

外需の増加により、前年度比10.4%増の1兆4,849億円となり、3年連続で前年度を上回った。

(4)タンク

外需の減少により、前年度比▲9.9%減の168億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の減少により、前年度比▲10.5%減の2,325億円となり、2年連続で前年度を下回った。

(6)ポンプ

情報通信機械、その他非製造業、官公需、外需、代理店の増加により、前年度比6.8%増の5,064億円となり、4年連続で前年度を上回った。

(7)圧縮機

はん用・生産用、外需が減少したものの、鉄鋼、電力、代理店の増加により、前年度比0.7%増の2,744億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(8)送風機

運輸・郵便、外需の減少により、前年度比▲6.1%減の291億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

(9)運搬機械

造船、運輸・郵便、外需の増加により、前年度比5.2%増の4,814億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(10)変速機

鉄鋼、はん用・生産用、自動車、その他輸送機械、その他製造業、建設、電力、運輸・郵便、官公需の増加により、前年度比59.8%増の878億円となり、5年連続で前年度を上回った。

(11)金属加工機械

鉄鋼、非鉄金属、外需の減少により、前年度比▲32.4%減の1,343億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。

(12)その他

情報通信機械、官公需の増加により、前年度比8.3%増の7,354億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

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最終更新:2025/05/2010:49

一般社団法人 日本産業機械工業会

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