2024年 産業機械受注状況(2024年1~12月)

2025/02/1712:15配信

2024年の産業機械受注総額は、前年比▲0.1%減の5兆5,461億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

内需は、前年比▲4.8%減の3兆6,886億円となり4年ぶりに前年を下回った。

外需は、前年比10.9%増の1兆8,575億円となり、3年ぶりに前年を上回った。


1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

紙・パルプ、化学工業、鉄鋼、非鉄金属、はん用・生産用、電気機械の減少により、前年比▲8.2%減の1兆1,888億円となり、2年連続で前年を下回った。

②非製造業

電力の減少により、前年比▲7.3%減の1兆1,994億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年比▲7.8%減の2兆3,882億円となり、4年ぶりに前年を下回った。

④官公需

国家公務、地方公務の減少により、前年比▲1.8%減の8,867億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

⑤代理店

前年比7.8%増の4,135億円となり、4年連続で前年を上回った。

なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(14.4%増)、プラスチック加工機械(18.7%増)、ポンプ(10.1%増)、変速機(71.9%増)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲11.5%減)、化学機械(冷凍含)(▲2.6%減)、タンク(▲6.7%減)、圧縮機(▲2.8%減)、送風機(▲2.9%減)、運搬機械(▲6.7%減)、金属加工機械(▲31.3%減)、その他機械(▲6.7%減)の8機種である(括弧は前年比)。


(2)外 需

中東、北アメリカ、南アメリカの増加により、前年比10.9%増の1兆8,575億円となった。

なお、外需で増加した機種は、化学機械(冷凍含)(70.8%増)、ポンプ(15.7%増)、運搬機械(27.2%増)、変速機(6.4%増)、その他機械(3.4%増)の5機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲3.6%減)、鉱山機械(▲11.8%減)、タンク(▲61.8%減)、プラスチック加工機械(▲17.8%減)、圧縮機(▲0.3%減)、送風機(▲65.5%減)、金属加工機械(▲33.7%減)の7機種である(括弧は前年比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

電力の減少により、前年比▲9.1%減の1兆6,158億円となり、3年ぶりに前年を下回った。

(2)鉱山機械

窯業土石、鉱業の増加により、前年比11.2%増の261億円となり、2年連続で前年を上回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

外需の増加により、前年比14.2%増の1兆4,622億円となり、2年連続で前年を上回った。

(4)タンク

その他非製造業(ガス業を含む) 、外需の減少により、前年比▲12.7%減の163億円となり、2年連続で前年を下回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の減少により、前年比▲9.5%減の2,426億円となり、2年連続で前年を下回った。

(6)ポンプ

官公需、外需、代理店の増加により、前年比11.6%増の5,185億円となり、4年連続で前年を上回った。

(7)圧縮機

鉄鋼、はん用・生産用の減少により、前年比▲1.7%減の2,739億円となり、2年連続で前年を下回った。

(8)送風機

運輸・郵便、外需の減少により、前年比▲15.8%減の272億円となり、3年ぶりに前年を下回った。

(9)運搬機械

外需の増加により、前年比3.6%増の4,719億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

(10)変速機

化学、鉄鋼、はん用・生産用、自動車、その他輸送機械、その他製造業、建設、電力、運輸・郵便、官公需、代理店の増加により、前年比61.9%増の836億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

(11)金属加工機械

鉄鋼、外需の減少により、前年比▲32.2%減の1,234億円となり、2年連続で前年を下回った。

(12)その他機械

官公需の都市ごみ処理装置の減少により、前年比▲4.5%減の6,841億円となり、2年ぶりに前年を下回った。

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最終更新:2025/02/1808:54

一般社団法人 日本産業機械工業会

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