2023年度 産業機械受注状況 (2023年4月~2024年3月)

2024/05/2117:43配信

 2023年度の産業機械受注総額は、内需の増加により、前年度比6.0%増の5兆5,821億円となり、2年連続で前年度を上回った。

内需は、前年度比15.5%増の3兆9,476億円となり、3年連続で前年度を上回った。

外需は、前年度比▲11.6%減の1兆6,344億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

食品、化学工業、石油製品、鉄鋼、自動車が増加したものの、非鉄金属、業務用機械、電気機械、情報通信機械、その他輸送機械、その他製造業の減少により、前年度比▲0.4%減の1兆3,283億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

②非製造業

電力の増加により、前年度比50.7%増の1兆3,431億円となり、4年ぶりに前年度を上回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年度比20.1%増の2兆6,715億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

④官公需

防衛省、国家公務、その他官公需の増加により、前年度比8.5%増の8,895億円となり、5年連続で前年度を上回った。

⑤代理店

前年度比4.1%増の3,865億円となり、3年連続で前年度を上回った。

なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(59.9%増)、鉱山機械(15.1%増)、化学機械(冷凍機械を含む)(17.0%増)、タンク(18.3%増)、ポンプ(8.0%増)、送風機(11.2%増)、変速機(2.6%増)の7機種であり、減少した機種は、プラスチック加工機械(▲6.1%減)、圧縮機(▲2.4%減)、運搬機械(▲10.1%減)、金属加工機械(▲1.0%減)、その他機械(▲15.6%減)の5機種である(括弧は前年度比)。

(2)外 需

アジア、中東、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアの減少により、前年度比▲11.6%減の1兆6,344億円となった。

なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(5.3%増)、鉱山機械(16.7%増)、タンク(2653.3%増【27.5倍】)、送風機(34.2%増)、金属加工機械(55.6%増)、その他機械(7.1%増)の6機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍機械を含む)(▲28.3%)、プラスチック加工機械(▲34.0%減)、ポンプ(▲16.7%減)、圧縮機(▲14.7%減)、運搬機械(▲6.5%減)、変速機(▲12.4%減)の6機種である(括弧は前年度比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

電力の増加により、前年度比40.3%増の1兆7,648億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(2)鉱山機械

窯業土石の増加により、前年度比15.3%増の251億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

化学工業、石油製品、鉄鋼、電気機械、官公需の増加により、前年度比2.4%増の1兆3,454億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(4)タンク

石油製品、その他非製造業、外需の増加により、前年度比35.9%増の187億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(5)プラスチック加工機械

化学工業、その他製造業、外需の減少により、前年度比▲29.0%減の2,597億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。

(6)ポンプ

外需が減少したものの、官公需の増加により、前年度比0.2%増の4,740億円となり、3年連続で前年度を上回った。

(7)圧縮機

外需の減少により、前年度比▲8.6%減の2,725億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

(8)送風機

自動車、電力、運輸・郵便、外需の増加により、前年度比14.6%増の310億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(9)運搬機械

情報通信機械、卸売・小売の減少により、前年度比▲9.0%減の4,576億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

(10)変速機

外需が減少したものの、食品、鉄鋼、業務用機械、自動車、その他輸送機械、建設、通信、代理店の増加により、前年度比0.1%増の550億円となり、4年連続で前年度を上回った。

(11)金属加工機械

非鉄金属、外需の増加により、前年度比14.4%増の1,988億円となり、3年連続で前年度を上回った。

(12)その他

官公需の減少により、前年度比▲10.9%減の6,791億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

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最終更新:2024/11/2017:57

一般社団法人 日本産業機械工業会