2024年度上半期 産業機械受注状況(2024年4月~9月)
2024年度上半期の産業機械受注総額は、前年同期比1 . 7%増の2兆8,162億円となり、年度上半期としては4年連続、年度半期としては3期連続で前年同期を上回った。
内需は、前年同期比▲5.5%減の1兆8,591億円となり、年度上半期としては4年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
外需は、前年同期比19.3%増の9,570億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。
1.需要部門別受注状況
(1)内 需
①製造業
紙・パルプ、化学工業、石油・石炭、鉄鋼、非鉄金属の減少により、前年同期比▲19.5%減の5,463億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を下回った。
②非製造業
電力の減少により、前年同期比▲3.5%減の6,484億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては3期連続で前年同期を下回った。
③民需計
①と②を加算した民需の合計は、前年同期比▲11.6%減の1兆1,947億円となり、年度上半期としては4年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
④官公需
地方公務の増加により、前年同期比7.8%増の4,598億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては4期連続で前年同期を上回った。
⑤代理店
前年同期比8.4%増の2,045億円となり、年度上半期としては4年連続、年度半期としては7期連続で前年同期を上回った。
なお、内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(37.4%増)、ポンプ(13.5%増)、変速機(115.7%増)、その他機械(18.6%増)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲10.7%減)、鉱山機械(▲8.6%減)、化学機械(含冷凍)(▲14.1%減)、タンク(▲21.4%減)、圧縮機(▲1.6%減)、送風機(▲8.3%減)、運搬機械(▲9.6%減)、金属加工機械(▲57.8%減)の8機種である(括弧の数字は前年同期比)。
(2)外 需
中東、北アメリカの増加により、前年同期比19.3%増の9,570億円となった。
なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機( 2 6 . 6 %増)、鉱山機械(0.3%増)、化学機械(冷凍含)(114.4%増)、タンク(648.4%増)、ポンプ(3.0%増)、圧縮機(2.5%増)、運搬機械(18.6%増)、変速機(18.2%増)の8機種であり、減少した機種は、プラスチック加工機械(▲19.7%減)、送風機(▲70.1%減)、金属加工機械(▲63.7%減)、その他機械(▲18.1%減)の4機種である(括弧の数字は前年同期比)。
2.機種別受注状況
(1)ボイラ・原動機
紙・パルプ、電力の減少により、前年同期比▲1.8%減の8,305億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
(2)鉱山機械
窯業土石、建設の減少により、同▲7.7%減の114億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
(3)化学機械(冷凍機械を含む)
外需の増加により、同12.4%増の7,481億円となり、年度上半期としては3年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。
(4)タンク
その他非製造業の減少により、同▲19.3%減の78億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
(5)プラスチック加工機械
外需の減少により、同▲7.6%減の1,329億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては3期連続で前年同期を下回った。
(6)ポンプ
その他非製造業、官公需の増加により、同10.5%増の2,513億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。
(7)圧縮機
はん用・生産用が減少したものの、化学工業、石油・石炭、鉄鋼、外需の増加により、同0.2%増の1,311億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。
(8)送風機
官公需、外需の減少により、同▲22.7%減の143億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を下回った。
(9)運搬機械
繊維、運輸・郵便、卸売・小売、外需が増加したものの、化学工業、鉄鋼、電気機械、自動車、その他製造豪、官公需の減少により、同▲0.9%減の2,199億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては4期連続で前年同期を下回った。
(10)変速機
鉄鋼、その他輸送機械、その他製造業、建設、運輸・郵便、官公需の増加により、同100.4%増の487億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。
(11)金属加工機械
鉄鋼、外需の減少により、同▲60.0%減の501億円となり、年度上半期としては4年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。
(12)その他機械
官公需の増加により、同7.7%増の3,696億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。
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最終更新:2024/11/1815:48