2023年度上半期 産業機械受注状況(2023年4月~9月)

2023/12/1118:16配信

2023年11月


2023年度上半期の産業機械受注総額は、前年同期比5.7%増の 2兆7,685億円となり、年度上半期としては3年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。


内需は、前年同期比14.4%増の1兆9,663億円となり、年度上半期としては3年連続、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。

外需は、前年同期比▲10.8%減の8,021億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を下回った。


1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

鉄鋼、非鉄金属、電気機械、情報通信機械の減少により、前年同期比▲8.4%減の6,788億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を下回った。

②非製造業

電力の増加により、前年同期比56.7%増の6,722億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年同期比15.4%増の1兆3,511億円となり、年度上半期としては3年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。

④官公需

国家公務、その他官公需の増加により、前年同期比15.6%増の4,263億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を上回った。

⑤代理店

前年同期比4.9%増の1,888億円となり、年度上半期としては3年連続、 年度半期としては5期連続で前年同期を上回った。


なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(61.3%増)、鉱山機械 (5.0%増)、化学機械(含冷凍)(20.0%増)、タンク(44.6%増)、ポンプ(5.7%増)、圧縮機(0.9%増)、送風機(18.7%増)の7機種であり、減少した機種は、プラスチック加工機械(▲18.1%減)、運搬機械(▲13.0%減)、変速機 (▲13.1%減)、金属加工機械(▲13.5%減)、その他機械(▲18.6%減)の5機種である(括弧の数字は前年同期比)。


(2)外 需

アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアが減少し、前年同期比▲10.8%減の8,021億円となった。

なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(19.4%増)、鉱山機械 (3 2 . 9 %増)、タンク(1 0. 7 %増)、送風機( 1 6 8 .0 %増)、金属加工機械 (118.9%増)、その他機械(7.3%増)の6機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含)(▲28.9%減)、プラスチック加工機械(▲35.7%減)、ポンプ (▲23.2%減)、圧縮機(▲15.1%減)、運搬機械(▲19.3%減)、変速機 (▲19.6%減)の6機種である(括弧の数字は前年同期比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機 

電力、官公需、外需の増加により、前年同期比48.8%増の8,453億円と なり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。

(2)鉱山機械

窯業土石、鉱業、外需の増加により、同7.2%増の123億円となり、年度上半期としては2年ぶり、年度半期としては4期ぶりに前年同期を上回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

化学工業、石油・石炭、官公需の増加により、同5.1%増の6,653億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては3期連続で前年同期を上回った。

(4)タンク

石油・石炭、その他非製造業の増加により、同44.5%増の97億円となり、年度上半期としては4年ぶり、年度半期としては3期ぶりに前年同期を上回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の減少により、同▲32.6%減の1,439億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては6期ぶりに前年同期を下回った。

(6)ポンプ

外需の減少により、同▲4.5%減の2,275億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては5期ぶりに前年同期を下回った。

(7)圧縮機 

外需の減少により、同▲6.8%減の1,308億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては5期ぶりに前年同期を下回った。

(8)送風機

その他非製造業、官公需、外需の増加により、同36.6%増の185億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては4期連続で前年同期を上回った。

(9)運搬機械

情報通信機械、卸売・小売、外需の減少により、同▲15.1%減の 2,218億円となり、年度上半期としては3年ぶり、年度半期としては2年連続で前年同期を下回った。

(10)変速機

はん用・生産用、情報通信機械、その他製造業、官公需、外需の減少により、同▲14.2%減の243億円となり、年度上半期としては4年ぶり、年度半期 としては2期連続で前年同期を下回った。

(11)金属加工機械

外需の増加により、同11.5%増の1,253億円となり、年度上半期としては3年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を上回った。

(12)その他機械

情報通信機械、官公需の減少により、同▲12.4%減の3,432億円となり、年度上半期としては2年連続、年度半期としては2期ぶりに前年同期を下回った。

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最終更新:2023/12/1118:32

一般社団法人 日本産業機械工業会