2022年度 産業機械受注状況 (2022年4月~2023年3月)

2023/05/2414:03配信

2023年5月 


2022年度の産業機械受注総額は、内需・外需の増加により、前年度比 6.4%増の5兆2,652億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

内需は、前年度比2.5%増の3兆4,167億円となり、2年連続で前年度を上回った。

外需は、前年度比14.4%増の1兆8,484億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。


1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

紙・パルプ、鉄鋼、非鉄金属、はん用・生産用、情報通信機械、自動車の増加により、前年度比8.7%増の1兆3,337億円となり、2年連続で前年度を上回った。

②非製造業

電力の減少により、前年度比▲11.1%減の8,914億円となり、3年連続で前年度を下回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年度比▲0.2%減の2兆2,251億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

④官公需

地方公務の増加により、前年度比10.5%増の8,200億円となり、4年連続で前年度を上回った。

⑤代理店

前年度比2.8%増の3,714億円となり、2年連続で前年度を上回った。

なお、内需で増加した機種は、化学機械(冷凍機械を含む)(2.0%増)、ポンプ(3.6%増)、圧縮機(12.8%増)、送風機(10.9%増)、運搬機械(2.1%)、変速機(5.6%増)、金属加工機械(53.0%増)、その他機械(13.0%増)の8機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲8.8%減)、鉱山機械(▲4.3%減)、 タンク(▲27.5%減)、プラスチック加工機械(▲5.3%減)の4機種である(括弧 は前年度比)。


(2)外 需

アジア、中東、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカの増加により、前年度比 14.4%増の1兆8,484億円となった。

なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(17.6%増)、化学機械(冷凍機械を含む)(87.2%増)、プラスチック加工機械(10.5%増)、ポンプ(26.6%増)、圧縮機(5.7%増)、送風機(60.3%増)の6機種であり、減少した機種は、 鉱山機械(▲18.7%減)、タンク(▲98.5%減)、運搬機械(▲2.7%減)、変速機 (▲4.9%減)、金属加工機械(▲40.4%減)、その他機械(▲27.7%減)の6機種である(括弧は前年度比)。 


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

紙・パルプ、化学工業、非鉄金属、情報サービス、官公需、外需が増加したものの、電力の減少により、前年度比▲0.8%減の1兆2,582億円とな り、2年ぶりに前年度を下回った。

(2)鉱山機械

窯業土石、金属製品、鉱業、外需の減少により、前年度比▲5.7%減の 218億円となり、2年連続で前年度を下回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む) 

非鉄金属、外需の増加により、前年度比19.5%増の1兆3,134億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(4)タンク 

石油製品、外需の減少により、前年度比▲44.7%減の137億円となり、 2年ぶりに前年度を下回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の増加により、前年度比7.3%増の3,657億円となり、3年連続で前年度を上回った。 

(6)ポンプ

外需、代理店の増加により、前年度比9.9%増の4,730億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(7)圧縮機

鉄鋼、外需の増加により、前年度比9.2%増の2,980億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(8)送風機 

その他非製造業、官公需、外需、代理店の増加により、前年度比 16.1%増の270億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。

(9)運搬機械

電気機械、官公需、外需が減少したものの、情報通信機械の増加により、 前年度比0.6%増の5,029億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(10)変速機

はん用・生産用、その他製造業、官公需の増加により、前年度比 3.7%増の549億円となり、3年連続で前年度を上回った。 

(11)金属加工機械 

鉄鋼の増加により、前年度比7.3%増の1,737億円となり、2年連続で前年度を上回った。 

(12)その他 

官公需の増加により、前年度比1.4%増の7,622億円となり、2年連続で前年度を上回った。  

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最終更新:2023/05/2414:26

一般社団法人 日本産業機械工業会