加藤製作所 クローラキャリア「IC37-5」4 月発売開始
「電子制御方式走行操作システムをクラス初採用」 さらなる安全性の追求と環境への配慮
2023 年 3 月 29 日
株式会社 加藤製作所(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:加藤 公康、証券コード:6390)は、 安全面と環境への配慮を両立したクローラキャリア「IC37-5」を 2023 年 4 月より発売いたします。
同機の最大の特長は、これまで 5t 積載機以上の大型機種にのみ搭載していた「電子制御方式走行操作システム」を 3t クラスのクローラキャリアに初めて採用し、走行操作の安全性を大きく向上させたことです。
同システムはレバー操作に連動してエンジンの回転が変化するため、安全性向上に加え、燃料消費を抑えられるエコ仕様となっております。さらにオペレーターの操作性や耐久面・整備面においても従来機から大きく改良を施した製品となっております。
地球環境の保全意識が高まり、エンジンの排出ガス規制が年々強化される中、建設機械においても、最新の規制に適合したエンジンの搭載が義務付けられ、様々な排出ガス対応が求められています。本機では、従来機の基準である特定特殊自動車排出ガス 2014 年基準および北米 Tier4 排出ガス規制対応に加え、2019 年から規制開始となった欧州における排出ガス規制、欧州 Stage V に適合しており、更なる環境への配慮を加速させています。
■開発背景
当社は優秀な製品による社会への貢献を経営理念とし、技術革新を推進しております。
当社のクローラキャリアは一般的なダンプトラックでは走行が困難な不整地や軟弱地盤での作業に適した機種であり、災害時における土砂の撤去や運搬などの復旧・復興活動でも活用いただいております。 当社は今後もインフラ整備に役立つ製品の開発を続け、事業を通じて社会に貢献してまいります。
■主な製品の特長
1.安全性・操作性
◇オーバーラン防止機能
走行操作の電気制御化、エンジン回転とポンプ流量を最適制御により、オーバーラン(※1)の発生を防止し、下り坂走行を含め常に安全な走行操作が行えます。
(※1 オーバーランとは、下り坂走行時に走行停止などのコントロールが出来なくなる危険な現象)
◇ジョイスティックレバー上部にダンプ操作スイッチを設定
ダンプ操作スイッチを左レバー上部に設置することにより、走行レバーから手を放すことなくスムーズに荷台の上げ下げが行えます。
◇モニター(エンジンエラーコード表示付き)
LED 常時点灯式のモニターを新設計することにより、モニターの視認性を向上させています。 また、短時間での復旧に役立つエンジンエラーコードを表示する機能を追加しました。
◇スイッチの集中配置
オペレーターの使いやすい位置へスイッチを集中的に配置することにより、運転者が分かり易く、効率よく作業が行えます。
2.環境性・経済性
◇国内外のエンジン排気ガス基準に適合
世界で最も厳しい欧州 Stage V に適合したクリーンエンジンを搭載することにより、環境配慮を向上させています。
(北米 Tier4 排出ガス規制適合、及び特定特殊自動車排出ガス 2014 年基準に適合)
◇エコ運転
操作レバーとエンジン回転、ポンプ流量の制御を連動させるエンジン出力を効率よく活用することにより、従来機よりも燃料消費を向上させています。
(レバー操作が中立の時はアイドリング状態となるため、無駄な燃料消費を抑えています)
3.耐久性・整備性
◇メンテナンス性の向上
電子制御化による部品点数の削減により、メンテナンス・修理などに必要な作業スペースが確保され、 フィルター類や部品の交換が容易に行えます。
◇各種スイッチ類の防水・防塵設定
防水性能・防塵性能を向上させたスイッチ類を採用することにより、耐久性を向上させています。
◇エンジンエラーコードのモニター表示
不慮のエンジン不具合の際にエンジンエラーコードをモニター表示させることにより、修理などの復旧作業などの時間短縮が行えます。
■商品概要
商品型式: IC37―5
発売日: 2023 年 4 月
標準小売価格: \5,900,000-(工場裸渡し税別価格)
販売目標: 100 台 / 年
最終更新:2023/03/2915:32