2022年 産業機械受注状況(2022年1~12月)
2023年2月
一般社団法人日本産業機械工業会
2022年の産業機械受注総額は、前年比▲5.5%減の5兆5兆2,145億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
内需は、前年比2.9%増の3兆3,708億円となり2年連続で前年を上回った。
外需は、前年比▲17.8%減の1兆8,436億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
1.需要部門別受注状況
(1)内 需
①製造業
紙・パルプ化学工業、鉄鋼、非鉄金属、電気機械、情報通信機械 の増加により、前年比22.0%増の1兆3,883億円となり、2年連続で前年を上回った。
②非製造業
電力の減少により、前年比▲11.0%減の9,126億円となり、3年連続で前年を下回った。
③民需計
①と②を加算した民需の合計は、前年比6.4%増の2兆3,009億 円となり、2年連続で前年を上回った。
④官公需
地方公務。その他官公需の減少により、前年比▲6.5%減の 7,021億円となり、2年連続で前年を下回った。
⑤代理店
前年比1.6%増の3,677億円となり、2年連続で前年を上回った。
なお、内需で増加した機種は、化学機械(冷凍含)(2.6%増)、タンク (25.1%増)、圧縮機(4.8%増)、送風機(15.7%増)、運搬機械(9.1% 増)、変速機(8.0%増)、金属加工機械(56.4%増)の7機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(▲0.4%減)、鉱山機械(▲22.2%減)、プラスチック加工機械(▲10.5%減)、ポンプ(▲0.4%減)、その他機械 (▲0.6%減)の5機種である(括弧は前年比)。
(2)外 需
アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカが増加したものの、前年の中東向け大型プラントの反動減により、前年比▲17.8%減の 1兆8,436億円となった。
なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(50.2%増)、タンク (1472.3%増【約 15 倍】)、プラスチック加工機械(20.4%増)、ポンプ (26.6%増)、圧縮機(5.0%増)、送風機(68.5%増)、運搬機械(11.4% 増)、変速機(1.1%増)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械 (▲27.6%減)、化学機械(冷凍含)(▲61.9%減)、金属加工機械 (▲21.0%減)、その他機械(▲13.7%減)の4機種である(括弧は前年比)。
2.機種別受注状況
(1)ボイラ・原動機
外需の増加により、前年比 12.7%増の1兆2,889億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(2)鉱山機械
建設の減少により、前年比▲22.6%減の223億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
(3)化学機械(冷凍機械を含む)
外需の減少により、前年比▲31.8%減の1兆2,757億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
(4)タンク
その他非製造業(ガス業を含む)、外需の増加により、前年比 63.0%増の233億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
(5)プラスチック加工機械
外需の増加により、前年比13.5%増の3,682億円となり、2年連続で前年を上回った。
(6)ポンプ
外需の増加により、前年比6.7%増の4,554億円となり、2年連続で前年を上回った。
(7)圧縮機
鉄鋼、外需の増加により、前年比4.9%増の2,881億円となり、2年連続で前年を上回った。
(8)送風機
鉄鋼、官公需、外需の増加により、前年比20.2%増の266億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
(9)運搬機械
電気機械、情報通信機械、外需の増加により、前年比9.9%増の 5,270億円となり、2年連続で前年を上回った。
(10)変速機
化学工業、はん用・生産用、自動車、その他製造業、官公需の増加により、前年比6.7%増の555億円となり、3年連続で前年を上回った。
(11)金属加工機械
鉄鋼の増加により、前年比22.5%増の1,836億円となり、2年連続で前年を上回った。
(12)その他機械
官公需、外需の減少により、前年比▲4.4%減の6,995億円とな り、3年ぶりに前年を下回った。
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最終更新:2023/03/0217:09