日立建機とファースト・クォンタム社がゼロ・エミッション・パートナーシップに関する基本合意書を締結

2023/03/0213:04配信

■日立建機 執行役専務 マイニングビジネスユニット長 石井 壮之介のコメント 

 日立建機とファースト・クォンタム社は、2004 年に初めて機械を導入して以来、緊密でお互いに尊敬し合える協力関係にあり、今回の基本合意により、継続的な協力と支援を通じて、この関係をさらに強固なものにできることを光栄に思っています。フル電動ダンプトラックは、日立建機グループだけでなく、鉱業界全体の未来を象徴するものであり、稼働中の鉱山でこの実証試験を行い、ファースト・クォンタム社と協力して、このゼロ・エミッション・ソリューションを推進できることを嬉しく思っています。日立建機は、二酸化炭素排出量の削減や気候変動に関する重要な課題を解決し、安全で持続可能な社会の実現に貢献するために、多くのソリューションを開発していきます。


■ファースト・クォンタム社 マイニング部門ディレクタージョン・グレゴリー氏のコメント

 鉱業におけるイノベーションは、ファースト・クォンタム社の哲学に不可欠であり、日立建機とのパートナーシップに大きな期待を寄せています。私たちは、鉱山現場の電動化に注力しており、世界のエネルギー転換に不可欠な銅を供給するために、採掘活動では、生産性、安全性、収益性の高い脱炭素化をめざしています。ファースト・クォンタム社は、日立建機と共に 10 年以上かけてトロリーアシスト技術をカンサンシ鉱山に導入し、この分野で業界を牽引しています。これらのトロリーアシスト技術を活用した実証試験は、トロリー式バッテリーソリューションの将来の実用化に向けて、技術の進展につながると考えています。

 ファースト・クォンタム社は、坑内破砕・搬送や電気ドリルの導入により、ザンビアの事業全体で年間 CO2 排出量を約 10 万トン削減し、生産性の向上、コストの低減、安全性の向上に寄与しています。日立建機とフル電動ダンプトラックで協業することで、2030 年までに温室効果ガスを 50%削減するという目標に沿って、さらなる削減をめざしていきます。


■ファースト・クォンタム社が保有するザンビア・カンサンシ鉱山の概要 

 カンサンシは 2005 年から操業するザンビア・ノースウェスタン州ソルウェジ近郊にある銅・金鉱山で、銅、負極材、正極材を生産しています。2 つの露天掘り鉱山と、カンサンシ鉱山と同じくノースウェスタン州にあるセンチネル鉱山からの精鉱を処理する銅製錬所を所有しています。操業の 85%以上をザンビアの国営電力網から供給される再生可能エネルギーでまかなっています。2022 年 5 月に S3 拡張プロジェクトを承認し、 2025 年にかけてプロジェクトを立ち上げ、銅の生産量は年間約 20 万~25 万トンに増加する見込みです。 ザンビアでは 1 万人以上を直接雇用しており、その 95%以上がザンビア人です。


■関連情報 

・ 2021 年 6 月 23 日発表 ニュースリリース 

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・ 2021 年 3 月 30 日発表 ニュースリリース 

日立建機が ABB 社と「ネット・ゼロ・エミッション・マイニング」に関する覚書を締結

ディーゼルエンジン式リジッドダンプトラック(トロリー付き)の動画 

日立建機のフル電動ダンプトラックの動画


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最終更新:2023/03/0213:25

日立建機日本株式会社