日本建設機械工業会 需要予測まとまる(建設機械需要予測(2022年8月))

2022/08/2914:45配信

2022年8月26日 


1 概況 

○2022 年度については、国内は底堅く推移、輸出は続伸し、2022 年度通年の出荷金額は2 兆6,194 億円 (前年度比3%増)と予測される。 

○2023 年度については、国内微増、輸出も堅調に推移し、全体では3 年連続の増加と予測。 

主力の油圧ショベルを中心に続伸し、2023 年度通年の出荷金額は、過去最高の 2 兆 7,165 億円(前年度比4%増)と予測される。


2 国内・輸出別 

(1)国内

〇2022 年度は、部品・部材の納入遅れが生じるものの、安定した公共投資に支えられ、前年度比 横這いと予測。 

・上期は、油圧ショベルが前年同期比 1%、建設用クレーンが前年同期比2%減少するなど 6 機種が減少し、3,907 億円(前年同期比1%減少)と見込まれる。

・下期は、部品・部材の納入遅れが継続するものの、安定した公共投資に支えられ、6機種が増加もしくは横這いとなり、4,740 億円(前年同期比1%増)と予測される。

・この結果、2022年度通年では、8,647 億円(前年度比±0%)と予測される。(前回本年 2 月時の予測と比較して185 億円下方修正となった。)

○2023 年度は、安定した公共投資が継続し、微増と予測。

・上期は、7機種が増加となり、3,971 億円(前年同期比2%増)と予測される。 

・下期も、7機種が増加となり、4,809 億円(前年同期比1%増)と予測される。 

・この結果、2023 年度通年では、8,780 億円(前年度比2%増)となり、2 年振りに増加と予測される。


(2)輸出 

○2022 年度は、国内同様、部品・部材の納入遅れや物流量増加による船舶確保の問題もあるが、各国コロナ後の経済活動の活発化から、続伸すると予測。

・上期は、最主力機種である油圧ショベルが前年同期比5%増加するなど7機種が増加し、8,387 億円 (前年同期比7%増)と見込まれる。

・下期は、トラクタが前年同期比17%増加するなど5 機種で増加し、9,160 億円(前年同期比4%増)と予測される。

・この結果、2022 年度通年では、1 兆7,547 億円(前年度比5%増)となり、2 年連続で増加すると見込まれる。(前回本年2 月時の予測と比較して、747 億円上方修正となった。)  

○2023 年度も、土工系機械を中心にさらに続伸すると予測。

・上期は、7 機種が増加となり、8,931 億円(前年同期比6%増)と予測。

・下期は、6 機種が増加となり、9,454 億円(前年同期比3%増)と予測。

・この結果、2023 年度通年では、1 兆8,385 億円(前年度比5%増)となり、3 年連続の増加と予測される。

 

最終更新:2022/08/2915:05

一般社団法人 日本建設機械工業会