2021年度 産業機械受注状況 (2021年4月~2022年3月)

2022/05/2011:27配信

2021年度の産業機械受注総額は、内需が増加したものの外需の減少により、前年度比98.4%の4兆9,494億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。


内需は、前年度比107.8%の3兆3,332億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

外需は、前年度比83.3%の1兆6,162億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。


1.需要部門別受注状況 

(1)内 需 

①製造業 

化学工業、窯業土石、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、はん用・生産用、電気機械、情報通信機械、自動車、その他製造業の増加により、前年度比 125.3%の1兆2,271億円となり、4年ぶりに前年度を上回った。

②非製造業

運輸・郵便、卸売・小売が増加したものの、電力の減少により、前年度比 94.0%の1兆24億円となり、2年連続で前年度を下回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年度比109.0%の2兆2,296億円と なり、3年ぶりに前年度を上回った。 

④官公需

地方公務の増加により、前年度比105.4%の7,420億円となり、3年連続で前年度を上回った。

⑤代理店

前年度比105.5%の3,615億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(100.8%)、化学機械(冷凍機械を含む)(108.9%)、タンク(110.9%)、プラスチック加工機械(100.7%)、ポンプ(105.3%)、圧縮機(108.5%)、運搬機械(125.2%)、変速機(116.6%)、金属加工機械(132.4%)、その他機械(109.1%)の10機種であり、減少した機種は、鉱山機械(82.6%)、送風機(92.4%)の2機種である(括弧は前年度比)。


(2)外 需

中東の減少により、前年度比83.3%の1兆6,162億円となった。

なお、外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(156.6%)、鉱山機械( 339.8% )、タンク( 943.4% )、プラスチック加工機械( 187.5% )、ポンプ(158.8%)、圧縮機(113.8%)、運搬機械(158.1%)、変速機(145.0%)、金属加工機械(287.0%)、その他機械(190.1%)の10機種であり、減少した機種は、 化学機械(冷凍機械を含む)(20.6%)、送風機(74.4%)の2機種である(括弧は前年度比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

非鉄金属、外需の増加により、前年度比113.0%の1兆2,681億円とな り、2年ぶりに前年度を上回った。

(2)鉱山機械

建設の減少により、前年度比89.5%の231億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

外需の減少により、前年度比57.8%の1兆988億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(4)タンク

石油製品、外需の増加により、前年度比141.3%の249億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の増加により、前年度比159.6%の3,408億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(6)ポンプ

電力、官公需、外需、代理店の増加により、前年度比116.0%の 4,305億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。 

(7)圧縮機

はん用・生産用、外需の増加により、前年度比111.2%の2,730億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。

(8)送風機

官公需の減少により、前年度比90.1%の233億円となり、2年連続で前年度を下回った。

(9)運搬機械

電気機械、情報通信機械、卸売・小売、外需の増加により、前年度比134.1%の5,001億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。

(10)変速機

金属製品、はん用・生産用、情報通信機械、自動車を始めとする製造業の全ての需要部門、外需の増加により、前年度比120.9%の529億円となり、2年連続で前年度を上回った。

(11)金属加工機械

鉄鋼、外需の増加により、前年度比179.8%の1,620億円となり、4年ぶりに前年度を上回った。

(12)その他

情報通信機械、官公需、外需の増加により、前年度比124.4%の 7,515億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

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最終更新:2022/05/2011:53

一般社団法人 日本産業機械工業会