2021年 産業機械受注状況 (2021年1~12月)
2022年2月
一般社団法人日本産業機械工業会
2021年の産業機械受注総額は、前年比119.9%の5兆5,175億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
内需は、前年比101.7%の3兆2,757億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
外需は、前年比162.2%の2兆2,417億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
1.需要部門別受注状況
(1)内 需
①製造業
化学、鉄鋼、非鉄金属、はん用・生産用、電気機械、情報通信機械、自動車の増加により、前年比118.9%の1兆1,380億円となり、5年ぶりに前年を上回った。
②非製造業
電力、その他非製造業の減少により、前年比88.7%の1兆250億円となり、2年連続で前年を下回った。
③民需計
①と②を加算した民需の合計は、前年比102.3%の2兆1,630億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
④官公需
地方公務の減少により、前年比98.2%の7,508億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
⑤代理店
前年比106.0%の3,618億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(139.7%)、化学機械(冷凍含)(109.8%)、プラスチック加工機械(110.5%)、ポンプ(104.7%)、圧縮機(109.8%)、運搬機械(103.7%)、変速機(120.3%)、金属加工機械(146.6%)の8機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(92.9%)、タンク(71.3%)、送風機(84.4%)、その他機械(93.8%)の4機種である(括弧は前年比)。
(2)外 需
アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、ロシア・東欧の増加により、前年比162.2%の2兆2,417億円となった。
なお、外需で増加した機種は、鉱山機械(213.9%)、化学機械(冷凍含)(241.2%)、プラスチック加工機械(195.2%)、ポンプ(157.7%)、圧縮機(114.0%)、運搬機械(143.8%)、変速機(169.6%)、金属加工機械(223.4%)、その他機械(171.6%)の9機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(79.9%)、タンク(5.8%)、送風機(55.6%)の3機種である(括弧は前年比)。
2.機種別受注状況
(1)ボイラ・原動機
電力、外需の減少により、前年比89.2%の1兆1,438億円となり、2年連続で前年を下回った。
(2)鉱山機械
建設、外需の増加により、前年比143.5%の288億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
(3)化学機械(冷凍機械を含む)
情報通信機械、運輸・郵便、官公需、外需の増加により、前年比154.6%の1兆8,691億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(4)タンク
石油・石炭、その他非製造業(ガス業を含む)、外需の減少により、前年比55.1%の143億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
(5)プラスチック加工機械
自動車、外需の増加により、前年比166.6%の3,243億円となり、4年ぶりに前年を上回った。
(6)ポンプ
石油・石炭、情報通信機械、官公需、外需、代理店の増加により、前年比115.0%の4,267億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(7)圧縮機
石油・石炭、はん用・生産用、官公需、外需の増加により、前年比111.9%の2,745億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(8)送風機
官公需、外需の減少により、前年比80.9%の221億円となり、3年ぶりに前年を下回った。
(9)運搬機械
はん用・生産用、卸売・小売、官公需、外需の増加により、前年比113.9%の4,797億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(10)変速機
はん用・生産用、その他製造業、外需の増加により、前年比127.0%の520億円となり、2年連続で前年を上回った。
(11)金属加工機械
鉄鋼、外需の増加により、前年比172.7%の1,499億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
(12)その他機械
情報通信機械、外需の増加により、前年比108.1%の7,316億円となり、2年連続で前年を上回った。
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最終更新:2022/02/1615:57