雪道走行の視界をリアルタイムに“除雪”! 岩崎が「Clear Drive」を開発

2022/02/0718:11配信

画像からリアルタイムに“除雪”する処理には、写真処理ソフトでスナップ写真をくっきりさせる時に使う「シャープネス」と同じ原理を使っています。

このシステムでは、動画の一コマ一コマについて、画像の範囲を分割し、「ヒストグラム平坦化」という処理をリアルタイムに行い、元の映像に近い色調で表示できるようにしました。

鮮明化だけではありません。このほかAI(人工知能)によって、映像から人やクルマ、信号、そして道路境界示す「矢羽根」を認識して表示する機能も持っています。

リアルタイムに映像から人やクルマ、信号などを認識して表示する機能

さらにスゴいのは、検出した物体までの距離を推定し、自車に接近した場合は

アラームを出す

警告表示機能まで備えているのです。

クルマなどが近づいた時は、アラームを出す

このシステムは、2021年11月に発売されました。既に北海道開発局が9台導入し、道内の各地に配備されました。このほか空港の除雪にも使われています。消防署からも吹雪時の緊急走行に備えて、引き合いが来ているとのことです。

ユーザーからは、「吹雪による出動待機時間が減った」、「除雪時に対向車を早めに検知できるので、除雪ブレードを早めに操作できる」などの喜びの声が聞かれています。

気になるお値段ですが、鮮明化装置や車載Webカメラやモニター、設置費用を含めて150万円程度です。

雪国の道路管理者や建設業などの生産性や安全性の向上に、大いに役立ちそうですね。

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最終更新:2022/02/0718:20

株式会社イエイリ・ラボ