よいデザインを低価格で!オランダで世界最長の3Dプリント橋を建設

2019/05/1714:50配信

海外では、モルタル状の材料で造形する「3Dコンクリートプリンター」による建設プロジェクトが、建築・土木分野で続々と立ち上がっています。

特にオランダでは、政府がこの分野に力を入れていることもあり、これまでも「世界初の自転車橋」や3Dプリン専業の「サイビー・コンストラクション社」、「世界初の鋼製3Dプリント橋」など、当社サイトでも何度も取り上げています。

そこに、またまた新たなニュースが飛び込んできました。今度は、

ナ、ナ、ナ、ナント、



世界最長の3Dプリント橋



の建設を始めたというのです。

オランダ・ナイメーヘンに建設される世界最長の3Dプリント橋の完成予想図(以下の資料:Michiel van der KleyのVimeo動画より)

オランダ・ナイメーヘンに建設される世界最長の3Dプリント橋の完成予想図(以下の資料:Michiel van der KleyのVimeo動画より)

橋は30のパーツに分けて造形し、緊張ケーブルによって結合する

橋は30のパーツに分けて造形し、緊張ケーブルによって結合する

この橋はオランダの公共事業・水管理局(Rijkswaterstaat)とナイメーヘン(Nijmegen)市によって、同市内に建設されるものです。

数式などを利用して形状を生み出す「パラメトリックデザイン」によって設計された橋は、30個のパーツに分けて作られ、その造形作業は2019年5月13日、2つの建設会社(BAM社とWeber Beamix社)が協同で設立した工場で始まりました。

しかし、これだけの規模の橋を3Dプリンターで建設した例はありません。そこで実橋に先だって、1径間分の「テストブリッジ」が作られ、アイントホーフェン工科大学(Eindhoven University of Technology)で様々なテストが行われました。

テストブリッジの造形作業

テストブリッジの造形作業

モルタル状の材料を吹き出すノズル。付着した余分な材料は手作業で丁寧に取り除く

モルタル状の材料を吹き出すノズル。付着した余分な材料は手作業で丁寧に取り除く

部材同士の結合部分

部材同士の結合部分

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最終更新:2019/11/2018:08

株式会社イエイリ・ラボ