2020年度 産業機械受注状況 (2020年4月~2021年3月)

2021/05/1818:11配信

2020年度の産業機械受注総額は、外需の増加により、前年度比 105.1%の5兆321億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

内需は、前年度比92.1%の3兆923億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。 

外需は、前年度比135.5%の1兆9,397億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。


1.需要部門別受注状況

(1)内 需

①製造業

食品、紙・パルプ、石油・石炭、窯業土石、鉄鋼、金属製品、はん用・生産用、電気機械、自動車、その他製造業の減少により、前年度比92.2%の 9,794億円となり、3年連続で前年度を下回った。

②非製造業

電力、運輸・郵便、卸売・小売、その他非製造業の減少により、前年度比 83.1%の1兆662億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年度比87.2%の2兆457億円となり、2年連続で前年度を下回った。

④官公需 

国家公務、地方公務、その他官公需の増加により、前年度比109.5%の 7,038億円となり、2年連続で前年度を上回った。 

⑤代理店 

前年度比93.2%の3,428億円となり、5年ぶりに前年度を下回った。 


なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(139.7%)、ポンプ(100.6%)、変速機(114.0%)、その他機械(102.2%)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(86.6%)、化学機械(冷凍機械を含む)(92.6%)、タンク(87.2%)、プラスチック加工機械(94.4%)、圧縮機(86.8%)、送風機(92.6%)、運搬機械(83.9%)、金属加工機械(87.7%)の8機種である(括弧は前年度比)。 


(2)外 需 

中東の増加により、前年度比135.5%の1兆9,397億円となった。 


なお、外需で増加した機種は、化学機械(冷凍機械を含む)(377.5%)、プラスチック加工機械(120.5%)、送風機(181.8%)、変速機(122.6%)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(55.1%)、鉱山機械(35.4%)、タンク(9.9%)、ポンプ(84.3%)、圧縮機(93.2%)、運搬機械(73.1%)、金属加工機械(64.4%)、その他機械(72.0%)の8機種である(括弧は前年度比)。


2.機種別受注状況

(1)ボイラ・原動機

電力、外需の減少により、前年度比76.9%の1兆1,217億円となり、 2年ぶりに前年度を下回った。

(2)鉱山機械

建設の増加により、前年度比129.5%の258億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(3)化学機械(冷凍機械を含む)

外需の増加により、前年度比164.3%の1兆8,995億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。

(4)タンク

化学、外需の減少により、前年度比67.9%の176億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(5)プラスチック加工機械

外需の増加により、前年度比110.7%の2,135億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。

(6)ポンプ

外需の減少により、前年度比96.9%の3,711億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。

(7)圧縮機

石油・石炭、はん用・生産用、情報通信機械、建設、外需、代理店の減少により、前年度比89.9%の2,456億円となり、2年連続で前年度を下回った。

(8)送風機 

鉄鋼、官公需、外需、代理店が増加したものの、自動車、電力、運輸・郵便、その他非製造業の減少により、前年度比98.8%の258億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

(9)運搬機械

化学、運輸・郵便、卸売・小売、外需の減少により、前年度比80.7%の 3,730億円となり、2年連続で前年度を下回った。

(10)変速機

情報通信機械、その他製造業、運輸・郵便、官公需、外需の増加により、 前年度比115.2%の438億円となり、4年ぶりに前年度を上回った。

(11)金属加工機械

鉄鋼、非鉄金属、金属製品、自動車、外需の減少により、前年度比 78.9%の900億円となり、3年連続で前年度を下回った。

(12)その他

外需の減少により、前年度比94.7%の6,041億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。

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最終更新:2021/05/1818:30

一般社団法人 日本産業機械工業会