2020年度 産業機械受注状況 (2020年4月~2021年3月)
2020年度の産業機械受注総額は、外需の増加により、前年度比 105.1%の5兆321億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
内需は、前年度比92.1%の3兆923億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
外需は、前年度比135.5%の1兆9,397億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
1.需要部門別受注状況
(1)内 需
①製造業
食品、紙・パルプ、石油・石炭、窯業土石、鉄鋼、金属製品、はん用・生産用、電気機械、自動車、その他製造業の減少により、前年度比92.2%の 9,794億円となり、3年連続で前年度を下回った。
②非製造業
電力、運輸・郵便、卸売・小売、その他非製造業の減少により、前年度比 83.1%の1兆662億円となり、3年ぶりに前年度を下回った。
③民需計
①と②を加算した民需の合計は、前年度比87.2%の2兆457億円となり、2年連続で前年度を下回った。
④官公需
国家公務、地方公務、その他官公需の増加により、前年度比109.5%の 7,038億円となり、2年連続で前年度を上回った。
⑤代理店
前年度比93.2%の3,428億円となり、5年ぶりに前年度を下回った。
なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(139.7%)、ポンプ(100.6%)、変速機(114.0%)、その他機械(102.2%)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(86.6%)、化学機械(冷凍機械を含む)(92.6%)、タンク(87.2%)、プラスチック加工機械(94.4%)、圧縮機(86.8%)、送風機(92.6%)、運搬機械(83.9%)、金属加工機械(87.7%)の8機種である(括弧は前年度比)。
(2)外 需
中東の増加により、前年度比135.5%の1兆9,397億円となった。
なお、外需で増加した機種は、化学機械(冷凍機械を含む)(377.5%)、プラスチック加工機械(120.5%)、送風機(181.8%)、変速機(122.6%)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(55.1%)、鉱山機械(35.4%)、タンク(9.9%)、ポンプ(84.3%)、圧縮機(93.2%)、運搬機械(73.1%)、金属加工機械(64.4%)、その他機械(72.0%)の8機種である(括弧は前年度比)。
2.機種別受注状況
(1)ボイラ・原動機
電力、外需の減少により、前年度比76.9%の1兆1,217億円となり、 2年ぶりに前年度を下回った。
(2)鉱山機械
建設の増加により、前年度比129.5%の258億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
(3)化学機械(冷凍機械を含む)
外需の増加により、前年度比164.3%の1兆8,995億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
(4)タンク
化学、外需の減少により、前年度比67.9%の176億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
(5)プラスチック加工機械
外需の増加により、前年度比110.7%の2,135億円となり、3年ぶりに前年度を上回った。
(6)ポンプ
外需の減少により、前年度比96.9%の3,711億円となり、4年ぶりに前年度を下回った。
(7)圧縮機
石油・石炭、はん用・生産用、情報通信機械、建設、外需、代理店の減少により、前年度比89.9%の2,456億円となり、2年連続で前年度を下回った。
(8)送風機
鉄鋼、官公需、外需、代理店が増加したものの、自動車、電力、運輸・郵便、その他非製造業の減少により、前年度比98.8%の258億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
(9)運搬機械
化学、運輸・郵便、卸売・小売、外需の減少により、前年度比80.7%の 3,730億円となり、2年連続で前年度を下回った。
(10)変速機
情報通信機械、その他製造業、運輸・郵便、官公需、外需の増加により、 前年度比115.2%の438億円となり、4年ぶりに前年度を上回った。
(11)金属加工機械
鉄鋼、非鉄金属、金属製品、自動車、外需の減少により、前年度比 78.9%の900億円となり、3年連続で前年度を下回った。
(12)その他
外需の減少により、前年度比94.7%の6,041億円となり、2年ぶりに前年度を下回った。
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最終更新:2021/05/1818:30