2020年 産業機械受注状況 (2020年1~12月)

2021/02/1715:42配信

2020年の産業機械受注総額は、前年比95.0%の4兆6,022億円となり、2年連続で前年を下回った。

内需は、前年比94.6%の3兆2,197億円となり2年ぶりに前年を下回った。  

外需は、前年比95.9%の1兆3,824億円となり、2年連続で前年を下回った。


1.需要部門別受注状況 

(1)内 需 

①製造業

食品、化学、石油・石炭、鉄鋼、金属製品、はん用・生産用、電気 機械、自動車、その他製造業の減少により、前年比85.8%の 9,575億円となり、4年連続で前年を下回った。

②非製造業

建設、電力、卸売・小売、その他非製造業の減少により、前年比 82.2%の1兆1,562億円となり、2年ぶりに前年を下回った。 

③民需計

①と②を加算した民需の合計は、前年比83.8%の2兆1,137億 円となり、2年ぶりに前年を下回った。  

④官公需

国家公務、地方公務、その他官公需の増加により、前年比 148.7%の7,644億円となり、2年ぶりに前年を上回った。 

⑤代理店

前年比93.3%の3,414億円となり、6年ぶりに前年を下回った。 


なお、内需で増加した機種は、ポンプ(106.8%)、送風機(100.6%)、運搬機械(104.5%)、変速機(108.0%)、その他機械(133.2%)の5機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(80.4%)、鉱山機械(63.8%)、化学機械(冷凍含)(91.4%)、タンク(95.0%)、プラスチック加工機械(81.4%)、圧縮機(86.3%)、金属加工機械(82.6%)の7機種である(括弧は前年比)。


(2)外 需

アジア、中東が増加したものの、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ、ロシア・東欧の減少により、前年比95.9%の1兆3,824億円となった。

なお、外需で増加した機種は、化学機械(冷凍含)(116.6%)、タンク(667.2%)、プラスチック加工機械(102.7%)、送風機(200.2%)、変速機(101.2%)の5機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(93.5%)、鉱山機械(59.9%)、ポンプ(77.4%)、圧縮機(88.0%)、運搬機械(84.5%)、金属加工機械(61.9%)、その他機械(82.3%)の7機種である(括弧は前年比)。  


2.機種別受注状況 

(1)ボイラ・原動機 

電力、外需の減少により、前年比83.8%の1兆2,826億円となり、2年ぶりに前年を下回った。 

(2)鉱山機械 

建設の減少により、前年比63.6%の200億円となり、2年ぶりに前年を下回った。 

(3)化学機械(冷凍機械を含む) 

外需が増加したものの、食品、石油・石炭、鉄鋼、電気機械、電力、代理店の減少により、前年比98.7%の1兆2,086億円となり、2年連続で前年を下回った。 

(4)タンク 

その他非製造業(ガス業を含む)、外需の増加により、前年比 120.7%の259億円となり、2年ぶりに前年を上回った。

(5)プラスチック加工機械

化学、金属製品、電気機械、自動車、その他輸送機械、代理店の減少により、前年比94.4%の1,946億円となり、3年連続で前年を下回った。 

(6)ポンプ 

官公需が増加したものの、外需の減少により、前年比99.5%の 3,712億円となり、2年連続で前年を下回った。 

(7)圧縮機 

はん用・生産用、外需、代理店の減少により、前年比87.2%の 2,454億円となり、2年連続で前年を下回った。 

(8)送風機

官公需、外需の増加により、前年比107.2%の273億円となり、 2年連続で前年を上回った。

(9)運搬機械

外需の減少により、前年比98.5%の4,212億円となり、2年連続 で前年を下回った。 

(10)変速機

情報通信機械、その他製造業、運輸・郵便、官公需の増加により、 前年比107.0%の410億円となり、3年ぶりに前年を上回った。 

(11)金属加工機械

鉄鋼、外需の減少により、前年比74.2%の868億円となり、2年連続で前年を下回った。 

(12)その他機械 

官公需の増加により、前年比119.7%の6,769億円となり、2年ぶりに前年を上回った。  

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最終更新:2021/02/1716:04

一般社団法人 日本産業機械工業会