無資格でクレーンを思い切り練習! 日本初のVR訓練システムをシンフォニアが発売
そこでこのシステムでは、4方向から見た吊り荷を同時に表示しながら、運転席からの吊り荷の見え方と比較できるようにして、吊り荷の位置を把握する感覚も鍛えられるようになっています。
ポールに当たらないように吊り荷を空中移動させる実技試験もVRで再現
吊り荷の位置は4方向から見た映像が表示され、運転席から見え方と比べて感覚を養える●
リアルな操作レバーなどが付いたシミュレーターをVRで行うとき、問題となるのはVRゴーグルによってリアルなコントローラーが見えなくなることです。
そのため、本格的な操縦装置が付いたフライトシミュレーターをVRで体験するときなどは、時々、VRゴーグルをずらしてリアルなコントローラーのレバーなどを確認することもあります。
フライトシミュレーターをVRで体験した例。リアルなコントローラーが見えないので、VRゴーグルを時々ずらす必要がある(写真:家入龍太)
そこで、このクレーン訓練装置で使うVRゴーグルには、自分の手の位置を検知する
ハンドトラッキング
用のセンサーが付いており、自分の手がVR空間に表示されるのです。
ハンドトラッキングセンサーが付いたVRゴーグル
自分の手もVR空間内に表示されるので、VRゴーグルを外すことなくコントローラーのレバーをつかめる
ちょっとした機能のようにも思えますが、これがあるとないとでは、訓練への“没入感”が大きく違いそうですね。
気になるお値段ですが、機材費として初期費用が68万円(税別。以下同じ)で、システム利用料としてBasicプラン1カ月3万円、振れ止めトレーニングや模擬試験が付いたPlus版が7万円となっています。
航空会社でジェット旅客機のパイロットを養成するのも、いまやシミュレーターが当たり前の時代です。建設機械のトレーニングもだんだん、そうなっていきそうです。
VRなら大きなコックピットやモニターがいらないので、小型で安価にでき、さらに立体視で見た目の感覚も養えるのがいいですね。
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最終更新:2021/01/0713:30