日本建設機械工業会 需要予測まとまる

2020/02/2616:46配信

令和2年2月26日
一般社団法人日本建設機械工業会
統計調査部会


需要予測まとまる 

19年度国内は排ガス規制による旧型機需要の反動減からの回復に加え、増税前の駆け込み需要により増加、輸出は台風の影響により減少するほかアジア向けが減少するも、北米向けが堅調であることにより、全体では、過去3番目と予測。
20年度は各市場とも不確定な要素はあるものの、国内・輸出共に微減に留まり、全体では、この3年間に次ぐ高水準と予測。
※なお、本資料は、2020年1月14日時点の調査に基づき作成されており、新型コロナウイルスの影響は考慮されていない。


2019年度の出荷金額は、2兆2,871億円(前年同期比7%減少) と見込。
2020年度の出荷金額は、2兆2,294億円(前年同期比3%減少) と予測。


国内出荷:2019年度は、一部機種の2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要の反動減からの回復に加えて、消費税増税前の駆け込み需要があり、上期計では、油圧ショベルの前年比23%増加を始め全機種が増加し、4,540億円(前年同期比18%増加)となりました。下期は、台風によるサプライヤーの被災等に加えて消費税増税の駆け込み需要の反動減により8機種で減少すると見込み、下期計では、4,349億円(前年同期比11%減少)と見込まれます。その結果、2019年度合計では、6機種が増加し、8,889億円(前年同期比2%増加)となり、2年連続で増加すると見込まれます。2020年度は、災害や消費増税の駆け込み需要の反動減の影響から回復するものの、好調であった2019年度には届かないと見込み、上期計では、4,201億円(前年同期比7%減少)、下期は安定した公共投資が見込まれ、下期計では、4,474億円(前年同期比3%増加)と予測しております。この結果、2020年度合計では、8,675億円(前年同期比2%減少)と予測しております。

輸  出:2019年度は、北米の需要が堅調に推移するも、アジアやオセアニア等で需要が減少し、上期計では、油圧ショベルを始め5機種が減少し、7,188億円(前年同期比5%減少)となりました。下期は前述の傾向に加え、台風被害により、工場の稼働停止やサプライヤーの被災による部品供給が滞るなど、全機種が減少し、下期計では6,794億円(前年同期比17%減少)と見込まれます。この結果、2019年度合計では、1兆3,982億円(前年同期比11%減少)と見込まれます。2020年度は、アジア、オセアニア向け等の需要が回復するも、欧州で需要が減少すると予想し、上期計では6,855億円(前年同期比5%減少)、下期計では6,764億円(前年同期並み)と予測しております。この結果、2020年度合計では、1兆3,619億円(前年同期比3%減少)となり、不確定な要素はあるものの、全体では、高水準を維持すると予測しております。

最終更新:2020/02/2617:02

一般社団法人 日本建設機械工業会