3Dプリンターが建機に!ドバイで世界最大の“2階建てプリント建物”が完成

2019/12/1913:28配信

世界では建物などの建設に使われる大型3Dプリンターを開発する企業が続々と生まれています。

中でもエーピス・コー(apis cor)は、タワークレーンを小型化したような旋回式の3Dプリンターを開発。厳寒の地で48時間で低コスト住宅を「プリント」した企業として知られています。

エーピス・コーの旋回式3Dプリンター(以下の写真、資料:Courtesy of apis cor)

厳寒の地で「プリント」された低コスト住宅

同社はこのほど、この3Dプリンターを使い、ドバイで新たな建物を完成させました。その規模は2階建てで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

高さ9.5m、面積640m2

とビッグです。同社によると、3Dプリンターを使って基礎からそのまま立ち上げた“プリント建物”としては、世界最大規模とのことです。(apis cor の英文プレスリリースはこちら

ドバイで建設された世界最大の“プリント建物”

施工時の現場全景。3Dブリンターはクレーンで移動させながら造形した

建設に使われた旋回式3Dプリンター

それによると基礎は在来工法で造り、その上で3Dプリンターをクレーンで移動させながら壁などを造形していったそうです。造形には、「石こうベースの材料」を使いました。

造形に当たって現場をカバーで覆うことなく、温度や湿度の制御が難しい環境下で、作業を行いました。

まず1階部分を造って床となるプレキャストスラブを設置した後、その上に3Dプリンターを載せて2階部分の壁などを造形しました。


開口部の施工では、足場材を使って支えとなる型枠を設置した

  • 1
  • 2

最終更新:2019/12/1915:51

株式会社イエイリ・ラボ