VRで無人化施工!建機から360度映像、傾き・振動、音を“実況中継”

2019/11/2615:05配信

1991年に発生した雲仙・普賢岳の大火砕流の復旧工事以来、無人化施工技術は進化してきました。

このほど、熊谷組と東京工業高等専門学校は、「無人化施工VR技術」を共同開発したことを発表しました。

「無人化施工VR技術」のイメージ(以下の資料、写真:熊谷組)

「無人化施工VR技術」を導入した不整地運搬車

建機を遠隔操作するオペレーターに

ナ、ナ、ナ、ナント、

360度映像や傾き、振動

そして音までもリアルに“実況中継”してくれるのです。(熊谷組のプレスリリースはこちら

傾きや振動をリアルに再現する3軸モーションプレートが付いた遠隔操縦装置

「無人化施工VR技術」のシステム構成

現場最前線の建機のコックピット内には360°カメラや加速度センサーが搭載されており、映像や音、傾き・振動のデータをリアルタイムに送り出します。

一方、遠隔操作室にいるオペレーターの椅子には、建機の傾きや振動を再現する3軸モーションプレートが付いており、地盤の傾きや硬さが直感的にわかるようになっています。

建機の運転席に取り付けられた360°カメラ

また、360°映像は

ヘッドマウントディスプレー

によって、オペレーターに伝えられます。

ヘッドマウントディスプレーを装着した遠隔操作室のオペレーター

オペレーターは気になる方向を向くだけで、運転席からの上下・左右の映像や真後ろの状況も確認できるわけですね。

この技術は、熊谷組の「ネットワーク対応型無人化施工システム」と、東京工業高専が開発したスポーツ観戦システム「シンクロアスリート」のコラボレーションにより開発されました。

茨城県つくば市内にある熊谷組技術研究所内の屋外実験ヤードで検証実験を行った結果、有効性が確認されたとのことです。

来年、高速・大容量、低遅延、多接続を強みとする「5G(第5世代移動通信システム)」のサービスが開始されると、どこからでも建機の遠隔操縦ができるようになりそうですね。

建機オペレーターも遠隔地の現場に“バーチャル出張”することが可能になり、「働き方改革」にもつながりそうです。

最終更新:2019/11/2617:23

株式会社イエイリ・ラボ