氷水でクールに!インフォマティクスがHoloLensの冷却装置を開発
ゴーグル型のMR(複合現実)デバイス「Microsoft HoloLens」は、現場の風景に構造物や設備などの3Dモデルを重ねて、実物大・立体視で見られるとあって施工管理や墨出しなどへの活用が注目されています。
ただ、もともと屋内で使用を想定して作られているため、暑さに弱く、気温が30℃くらいになるとしばしばダウンしてしまうのが玉にきずです。
夏場の工事現場で使用中のHoloLens。気温が高くなるとダウンすることが多い(以下の写真:家入龍太)
この問題を解決しようと、HoloLens用のソフト「GyroEye Holo」を開発・販売するインフォマティクスは、画期的な装置を開発しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
凍ったペットボトルの水
をHoloLensの周囲に循環させて、冷却するものなのです。
HoloLensの周囲にぐるぐる巻きにされたパイプ(黄色の矢印部分にパイプが通っている)
白い冷却パイプは見た目も涼しげです
パイプには凍ったペットボトルの水を循環させる
パイプには凍ったペットボトルの水を循環させる
冷却装置付きのHoloLensを装着したイメージ
ペットボトルは、循環用のポンプやバッテリーともに専用のバックパックに収められます。
このバックパックは、以前、イエイリラボでも紹介した“人間エアコン”のものを使っているそうです。品薄のため、入手には苦労したとのこと。
昨日(2019年9月30日)には、ある現場でHoloLensを使った実験を行いましたが、この装置を使う前は暑さのためHoloLensがダウンしてしまいました。
そこでこの装置を起動させたところ、HoloLensは見事に回復し、問題なく使うことができました。
ある現場で使用中の冷却装置付きHoloLens
イエイリも試しに装着させてもらいましたが、HoloLensだけでなく
頭もクールに冷える
ので、めちゃくちゃ気持ちがよかったです。
冷却装置を試用するイエイリ
まさかHoloLensの開発元であるマイクロソフト社も、このような装置が開発されるとは思ってもみなかったでしょう。
今年中にも発売予定と言われる次期バージョンの「HoloLens2」は、暑さ対策がどのくらいできているかが気になりますね。
最終更新:2019/11/2018:09