LED光で水中会話、吊り荷を遠隔操作!アクティオが潜水士の生産性を向上
LED光で水中トランシーバー!アクティオが潜水士の生産性を高める新製品レンタルを開始
護岸工事で使われる消波ブロックを設置するとき、“縁の下の力持ち”になっているのは潜水士です。
しかし、潜水服や空気ボンベを装着した潜水士同士が会話するのは、なかなか困難です。そのためこれまではジェスチャーや有線の通信機が使われてきました。
この“お困りごと”を解決するため、アクティオは水中でもスムーズに会話できる水中通話器「i-MAJUN(イマジュン)」のレンタルを2019年10月1日に開始することになりました。
潜水士の声を骨伝導マイクで拾い、
ナ、ナ、ナ、ナント、
LED光波
によって相手に伝えて会話できる画期的な水中トランシーバーなのです。(アクティオのプレスリリースはこちら)
水中トランシーバー「i-MAJUN」の構成(以下の写真、資料:アクティオ)
LED光波を使った通信機。上が受信部、下が送信部
トランシーバーを向け合い、水中で会話する潜水士たち
有線通信機のように作業のじゃまになるケーブルがないので、効率的かつ自由に作業が行えます。
最大通信距離は10m、最大深度は30m。専用リチウムイオン電池を電源に使用し、連続で約4時間使用できます。
レンタル料金は9万円/月で基本料が5万円かかります。
アクティオではこのほか、消波ブロックをクレーンで吊り下げるときにブロックが回転しないようにする
ジャイロマスター
も併せてレンタルします。(アクティオのプレスリリースはこちら)
吊り荷の向きを遠隔操作するジャイロマスター
内部に約700kgもの重さのフライホイールを内蔵しており、それが毎分約2000回転することで吊り荷の回転を防止するだけでなく、遠隔操作で任意の方向に向けることもできます。
日本には国家試験をパスした潜水士が全国で約3300人いますが、10年後には2900人に減ると予想されています。そのため、少ない潜水士で作業が行えるように生産性を高める必要があります。
工事のあらゆるところで、生産性向上の取り組みが進んでいるのを感じますね。
最終更新:2019/11/2018:09