1992年のAutoCADでもOK!CAD図面をPDF、画像などに一括変換する「Dコンバータ」
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などの3D設計ソフトが普及してきた今でも、2D図面に頼る場面はまだまだあります。
そのとき、古いバージョンのCADファイルを最近のバージョンに変換したり、PDFや画像ファイルなどに変換したりする必要があります。
こんなとき、CADファイル変換作業の生産性を大幅に高めてくれるアプリ「Dコンバータ」をシステムメトリックス(本社:名古屋市中区)が開発しました。
変換したいCAD図面をまとめて選び、変換したいフォーマットを指定するだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
一度に99個のCAD図面
を一括変換してくれるのです。
「Dコンバータ」の画面。変換したいCADファイルは一度に99個まで選べる(以下の資料:システムメトリックス)
出力先のファイル形式は、PDFや画像、WMF、DWFなども含まれており、ワープロや表計算ソフトでCAD図面を使いたいときにも便利だ
入出力フォーマットのまとめ(表をクリックすると拡大表示されます)
システムメトリックスは、DWG互換CAD「IJCAD」の開発・販売元として知られており、クラウド上でCADファイルの無料変換サービス「DARE」を提供しています。
ただ、「DARE」は使用できる回数が1日10回で、1回あたり1枚しか変換できないので、作業効率の点で限界がありました。その点、Dコンバータは無制限で使用できるというメリットがあります。
無料サービス「DARE」と「Dコンバータ」の機能比較
また、古いCAD図面を引っ張り出してきたけど、最新のCADでは開けない場合も、Dコンバータで復活できる可能性があります。例えばAutoCADの場合、
1992年にリリース
されたAutoCAD R12版のDWG、DXFまで読み込み、最近のAutoCAD 2018版などに“復活”させることができるのです。
古くはAutoCAD R12時代のDWG、DXFまでさかのぼって最近のバージョンに復活させることができる
また、Jw_cadのJWW形式や、国土交通省の電子納品などで使われたSXF形式の入出力機能は、今後のバージョンアップで対応するそうです。
気になるお値段ですが、使用期間に応じて料金を払う「サブスクリプションライセンス」形態になっており、1カ月契約が980円、1年間契約で9800円となっています。
当面の間、体験版を期間制限なしで使えるそうですので、CADファイルの活用に困っている方は、試してみてはいかがでしょうか。
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最終更新:2019/11/2018:08