スマホで建物をデジタルツイン化!ARで維持管理する「Qosmos AR」
建物の維持管理にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などの3Dモデルを活用する取り組みが始まっていますが、現場での活用となるとまだハードルが高い面もあるようです。
そこでSaaS型建物メンテナンスアプリを開発するBPM(本社:東京都千代田区)は、別のアプローチで建物を3D化する建物メンテナンス管理アプリ「Qosmos AR」を開発しました。
建物の各部をスマートフォンで撮影すると
ナ、ナ、ナ、ナント、
3D位置情報付きの写真
を撮影できるのです。(BPMのプレスリリースはこちら)
建物の各部をスマホで撮影する(特記以外の資料:BPM)
すると建物の平面をARで検出し、簡単な3Dモデルを作成する
写真からAR(拡張現実)の技術を用いて3D座標や平面を検出し、建物内の空間情報を3Dモデル化します。
この3Dモデルの平面上に様々な情報を格納する「3Dピン」を設置し、メンテナンス業務のたびに修繕履歴を更新したり、写真をひも付けたりすることができるのです。
スケルトンとなった建物内部の3Dモデルに設置されたピンとひも付けられた「壁の傷」の写真
内装工事後の建物を見た画面と思われる画像
新築建物の躯体施工時や、リフォーム時にスケルトンになった建物をこれで撮影しておくと、後で内装工事が行われても内部の様子が手に取るようにわかりますね。
BMPはこうした手法で
建物をデジタルツイン化
し、将来活用するための3Dデータの管理法補やモバイル端末について特許出願(特願2019-102781)を行いました。
「デジタルツイン」とは、建物の「デジタルデータの双子」という意味ですが、これがあれば現場に行かなくても状況を把握したり、コンピューターに様々な業務を行わせたりすることができます。
アプリはiPadやiPhoneなど、iOS 12.0以降の端末で利用でき、App Storeから無料でダウンロードすることができます。
App Storeで無料公開されている「Qosmos AR」(資料:App Store)
まだ、改良の余地は大きそうですが、未来志向の維持管理システムと言えそうです。気になる方は、ARによる維持管理の可能性を試してみてはいかがでしょうか。
最終更新:2019/11/2018:08