BIMモデルで換気扇を選定!三菱電機がイズミシステムに機器データを提供
三菱電機は、業務用エアコンなどの空調機器データを、設備設計ソフトのベンダーに提供し、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)オブジェクト化することによって、BIMソフトでの設計に活用してもらう取り組みを行っています。
例えば、同社の「BIMメーカーオブジェクトのご案内」というサイトには、NYKシステムズの「Rebro」やダイテックの「CADWe’ll Tfas」で使えるBIMオブジェクトがダウンロードできるサイトへのリンクが掲載されているのです。
三菱電機のBIMオブジェクトサイト(以下の資料:特記以外は三菱電機)
空調機器データを提供しているBIMソフトベンダーサイトへのリンク
そして、今回、新たな取り組みが生まれました。イズミシステム設計が開発、販売する空調設計ソフト「SeACD」向けに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
換気扇データを提供
し、2019年8月からBIMオブジェクトとして順次、公開していくというのです。(三菱電機のプレスリリースはこちら)
空調設計ソフト「SeACD」の画面(資料:イズミシステム設計)
SeACDというソフトは、空調・換気設計業務をシームレスにつなぎ一元化するものです。諸元表や系統図の作成、機器選定、機器表の作成作業をSeACDに集約できます。
今回、三菱電機が換気扇データを提供することで、SeACD上で設備機器のカタログデータを参照し、空調・換気機器の選定が容易になります。
BIMモデルというと、まず3D形状がイメージされますが、SeACDでの利用では、換気計算用の「属性情報」も有効活用されそうですね
建築フローにおける「SeACD」の位置づけ
三菱電機は今後、空調・換気機器のBIMベンダーとの連携を強化していく方針です。
そして、イズミシステム設計とは
展示会で共同出展
していくなど、製品の宣伝・販促活動でも連携していくとのことです。
以前の建材・設備メーカーはBIMオブジェクトの提供に対して、あまり積極的ではありませんでしたが、今はBIMソフトの中で製品データを扱いやすくすることが、製品のプロモーションにもつながる時代になってきたようですね。
最終更新:2019/11/2018:08