重大な土砂災害を引き起こす「線状降水帯」を早期検知!  ~実効性のある避難に向けて「土砂災害危険度評価システム」の機能を検証~

2019/06/0610:45配信

令 和 元 年 6 月 5 日
国土交通省
水管理・国土保全局砂防部

重大な土砂災害につながる可能性のある「線状降水帯」を早期に検知する機能をもつ「土砂災害危険度評価システム」の検証を実施します。

 平成 30 年 7 月豪雨や、平成 29 年の九州北部豪雨、平成 27 年関東・東北豪雨、平成 26 年 8 月豪雨における広島県の土砂災害など、近年、線状降水帯に伴う集中豪雨による土砂災害が頻発しています。
 降雨による土砂災害(土石流、崖崩れ)に対して警戒を呼びかける情報として、土砂災害警戒情報があります。これに加え、重大な土砂災害を引き起こす線状に広がる強雨域を早期に検知する手法 を研究開発してきており、今出水期より、その実装に向けたプロトタイプシステムの機能の検証を実施します。
 本システムにより、地図上に重大な土砂災害をもたらす線状降水帯抽出情報等を表示することで、リアルタイムに土砂災害発生危険度を把握することが可能となり、今後、本システムの情報を国土交通省や都道府県から市町村へ伝えることにより、住民の実効性のある避難の促進が期待されます。

<平成 26 年 8 月豪雨における線状降水帯の検知の状況動画>
http://www.mlit.go.jp/river/sabo/movie/dskhsystem.gif

平成 26 年 8 月豪雨における線状降水帯の検知の状況動画

<土砂災害危険度評価システムの機能>

・気象レーダの強雨域の形状等から線状降水帯の形成を自動抽出


・線状降水帯による土砂災害危険度の表示


・各地域での土砂災害危険度の高まりを過去との比較により表示


土砂災害危険度評価システムの主な機能

土砂災害危険度評価システムの主な機能

平成26年8月豪雨における線状降水帯の検知の状況動画


問い合わせ先
国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部  砂防計画課
地震・火山砂防室企画専門官 瀧口 茂隆(内線 36-152)、係長 石井 智章(内線 36-155)
TEL:03-5253-8111(代表)、03-5253-8468(直通)  FAX:03-5253-1610

最終更新:2019/11/2018:08

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