国内の人材市場動向数値 (建設業界編) 建設業界の転職支援と人材育成のヒューマンタッチ 1 月まとめ

2021/01/2613:37配信

2021 年 1 月 26 日 


 ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介事業を行うヒューマンタッチ株式会社(本社:東京都新宿区、 代表取締役:髙本和幸、以下「ヒューマンタッチ」)が運営するヒューマンタッチ総研は、最新の人材市場に関する公的データをまと めた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2021 年 1 月』 を発表しました。建設業に特化した人材関連の様々な情報、 最新の雇用関連データもまとめています。 


今月のトピックス 

 今回は、四半期ごとに労働力の過不足状況を調査している厚生労働省の「労働経済動向調査」から、労働者の過不足状況判断 DI(注 1)の最新の動向を分析します。 

注 1「労働者過不足判断 DI(Diffusion Index)」:不足と回答した事業所の割合から、過剰と回答した事業所の割合を差し引いた値で、値が大きいほど人材不足感が高いことを表している。 


■正社員等労働者の不足感が最も高いのは建設業 

 2020 年 11 月調査における産業別の正社員等の過不足判断 DI をみると、建設業が 48 ポイントの不足超過となり、最も人材の不足感が高くなっています(図表①)。前年同月の 54 ポイントより 6 ポイント低下していますが、依然として建設業は最も人材不足感が高い業種だと言えます。

■建設技術者、技能工の不足感は徐々に弱まる 

 次に、建設技術者と技能工について労働者過不足判断 DI の推移をみると、建設技術者は 2020 年 2 月の 68 ポイントから 5 月には 50 ポイント、8 月には 44 ポイントへと低下傾向が続いています(図表②)。技能工についても同様に、2020 年 2 月の 60 ポイントから 5 月は 48 ポイント、8 月は 44 ポイントへと低下傾向になっています。2020 年 11 月については両職種ともにやや過不足判断 DI は上昇していますが、前年同月と比べると建設技術者は 10 ポイント、技能工は 11 ポイント低下しており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて建設技術者、技能工ともに人材不足感は弱まってきていることが分かります。

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最終更新:2021/04/2013:33

ヒューマンタッチ総研